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この世には、 “運命の出会い” としか言いようのない出会いというものが存在します。インスタグラムユーザーFuku20160815さんの身に起こった出会いは、まさしくそれ!

2016年8月15日の終戦記念日、福岡県を旅行後、Fuku20160815さんは帰路のサービスエリアで捨てられた白猫を発見。迷ったものの引き取ることを決意、家がある愛知県まで、12時間も運転して連れて帰ったというのだからスンゴイ。

【妊婦さんだった白猫ちゃん】

しかし驚くのは、この点ばかりではありません。病院へと連れて行ったところ、なんと白猫ちゃん、妊娠しているというではありませんか。

医師は「堕胎も選択の1つ」と告げたのだそうですが、最終的には出産させることを決意。無事に5匹の子猫がこの世に誕生して、結果的には6つの命を救ったことになったんですって。縁って、どこに転がっているかわからないものですね……!
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【命名「ふく」ちゃん!】

「予想推定8ヶ月。メス。オッドアイの白猫は、幸福をもってくる。鍵しっぽは、幸せを引っかけてくる。白猫は縁起がいい。パーフェクトにあてはまる(笑)」(インスタグラムより抜粋)

こうして “ふく” と名付けられた白猫ちゃんは、愛情をめいっぱい注がれて、子猫たちと一緒に元気に暮らしている様子。インスタグラムで猫たちの可愛らしい姿が更新されるたびに、幸せと感動で胸がいっぱいになります。
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【飼い主さんに話をうかがってみた】

それにしてもFuku20160815さんの決断は相当、思い切ったものでしたよね。頭ではわかっていても普通はなかなか、行動に起こすまでにはいかないもの。当時の気持ち、本音を知るべく、実際にお話をうかがってみました。

Q1 保護しようと決心したきっかけはなんですか?

「きっかけは、特にないです。直感というか、タイミングというか。なぜかどうしても、置いて帰ることができなかったんですよね」
「保護っていう言葉を使うと、すごくいいことをしたように聞こえるかもしれないしみなさんそう言って下さるんですけど、私としては『保護しよう!』って感じではなくて。やっぱり運命だったのかな? 旅行の帰り道だったことなど、色んなことが重なった結果だと思っています」

Q2. 突然のことで不安になりませんでしたか?

「なりました。特に不安だったのは、保護して愛知県に連れて帰った日の次の日。 “家の中に猫がいる” という今までになかったことが日常として目の前にやってきて、わりと自由に暮らしてきたのもあり、戸惑いを感じました。妊娠がわかった日も、不安でいっぱいになりましたね」

しかしFuku20160815さんは、ふくちゃんがスヤスヤ眠っている姿を見た瞬間に「この気持ちよさそうな寝顔を守ってあげたい」と思ったのだそう。妊娠で不安が増したときにも、寝顔を見たらすぐ、「元気な子供を産んでほしい」と思えたんですって。

【子猫たちは両親や友人と手分けして飼う予定なんだって】

最後に、産まれてきた子猫ちゃんたちを今後どうするのか尋ねてみたところ、「里親募集はせずに、自分と両親と友人とで飼うことになりそうです」という答えが返ってきました。

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「里親に出すのは生後2ヶ月を過ぎたくらいに、と思っているので、ふくファミリー全員で過ごす日々もあと少しです」、とFuku20160815さん。

しかしながら飼い主となる人全員が、ごくごく近しい間柄。これならファミリー全員集合する日も、たまには作ってあげられそうですねぇ。

【お互いが幸せになれた出会い】

ドラマチックな出会いを経て、幸せな日々をつかんだふくちゃん、ふくちゃんのベイビー、そしてFuku20160815さん。これからもインスタグラムで愛らしい姿を観るのを、楽しみにしています!

参照元:Instagram @fuku20160815
Photo:Fuku20160815, used with permission
執筆=田端あんじ (c)Pouch