2013年6月2日、カラスに襲われているところを保護された小さな小さな子猫、わさびちゃん。わさびちゃんを助けた夫婦、父さんと母さんから愛情をたっぷり受け順調に回復するも、肝臓の病気が見つかり、保護から87日後に息を引き取りました。
当時ツイッターでも話題となったわさびちゃんの成長を父さん母さんとともに見守っていたのが、ゴールデンレトリーバーの女の子の「ぽんず」。通称 “ぽんちゃん”です 。
【子猫愛に目覚めたぽんちゃん】
猫にも犬にも怯えてしまうほどに怖がりだったぽんちゃんですが、わさびちゃんとの出会いをきっかけに子猫愛に開眼。以後、父さん母さんが保護してきた子猫たちを自らお世話するようになったのだそうで、いつしか周囲から「ぽんちゃん保育園の園長先生だね」といわれるようになりました。
【ぽんちゃんの本が出ました】
そして、このたび、ぽんちゃんにフィーチャーした1冊の本、『わさびちゃんちのぽんちゃん保育園』(小学館 / 税抜き1000円)が出版されました。献本でいただいたのですが、ぽんちゃんと猫たちのにぎやかな毎日をとらえたショットが満載なほか、ぽんちゃんが父さん母さんの元へやってきたきっかけも書かれた心温まる一冊となっています。
【運命的な出会い】
現在7歳だというぽんちゃんが父さん母さんと出会ったのは、生後3カ月のころ。ある程度成長してしまったというのもあり繁殖用に回されるところを可哀想に思った母さんが「引き取りたい」と宣言。父さんもすぐさま賛成して、家族会議の結果、一家が和食好きということもあり「ぽんず」と名付けられたんですって。
【ぽんちゃんの心遣いにジーン】
体が大きいぽんちゃんは、小さな “園児たち” を踏みつぶしてしまわないよう、子猫がそばにいるときは決して動こうとしません。
上によじ登られようが、猫パンチされようが、全然へっちゃら。それどころか、園児たちが本気モードで「シャー!!」と向かってくるのをどこか楽しんでいるというんだから懐が深いっ! 本を読めば読むほど、ぽんちゃんがこの家になくてはならない存在なのだということを実感してきます。
【たくさんの子猫たちが卒園していきました】
わさびちゃんの存在がきっかけとなり猫たちの保護活動をスタートしたという父さんと母さん、そしてぽんちゃん。ぽんちゃん保育園の同窓生の数は19期53匹にも上り、そのほかにも助けた子猫や母猫が20匹ほどいるのだそうです。
【まだまだ見どころがあるよーっ!】
本にはそのほか、「子猫へのミルクの飲ませ方」や「仕草でわかる猫の気持ち」など、これまでたくさんの猫たちを見てきた父さん母さんだからこそ知っている情報がたっくさん!
父さん母さん、そしてぽんちゃんの、毛布のように温かい愛情に包まれてすくすく育つ子猫たち。『わさびちゃんちのぽんちゃん保育園』を読むと、1匹でも多くの猫が幸せに暮らせるよう、祈らずにはいられなくなります。犬好き猫好き必読の1冊ですよぉ!
参照元:小学館
画像=わさびちゃんファミリー used with permission
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼ぽんちゃん保育園のもうひとりの大事なスタッフ、にがりちゃん。本の中にはにがりちゃんとのエピソードも書かれています
▼わさびちゃんち名物「ねこいぬ団子」
▼園長さん、いつもお疲れ様です♪
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