アメリカ・アイオワ州ウォータールーにある美容院で働くケイリーさんがフェイスブックに投稿した記事が、大きな注目を集めていたようです。

2017年8月8日に投稿された写真に写っていたのは、16歳の女の子。ヘアスタイルはひどく荒れていて、髪同士がこんがらがって、ちょっとやそっとじゃほぐれてくれそうにありません。

【うつ病のせいで髪をとかすことができなかった】

女の子はケイリーさんの顧客で、数年前から重度のうつ病と戦っています。

精神状態がひどく落ち込んでいたせいで髪の毛をとかすこともままならなかったらしく、トイレに行くだけで精一杯。今は夏休みだけれど学校の写真撮影があるので、この日何とか、美容院にやってきたのだそうです。

【綺麗な状態にするまでかかった時間は13時間】

訪れたときは「全部切ってしまってください」と話したという女の子。

「髪を梳く痛みに耐えられない、自分は価値のない人間だ」という女の子の発言に胸を痛めたケイリーさんは、「この子の髪をキープしてやらなければ!」と決意。やってきた当日に8時間、翌日5時間、トータル13時間かけて、美しい状態へと戻してあげたんですって。

【髪を整えることで、心も整える】

出来上がった髪型を見て、女の子は「撮影では本当に笑えそうな気がする。あなたがもう1度、私を私にしてくれた」とケイリーさんに話してくれたのだそうです。

「メンタルヘルスの問題は、あらゆる国、あらゆる年齢の人々に影響を与えます」「子供たちは決して、髪をときたくなかったからといって “自分には価値がない” なんて思うべきではないんです」とケイリーさん。

髪型だけでなく心のケアもしてくれる優しいお姉さんがそばにいて、きっと女の子も救われたことでしょう。それにしても……時間をかければ、髪ってこんなにも美しく生まれ変われるものなんですね!!

参照元:Facebook
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼美容師さんの底力をみた