恋愛、仕事、人間関係……。人は生きていくうえで、悩みが尽きることはありません。

誰かに話を聞いてもらうだけでも心をふっと軽くすることができそうですが、重い内容ほど、仲の良い人には話せないもの。かといって、さほど仲良くない人に聞いてもらえるわけでもない。

そんなときに思い出したいのが、約100名の僧侶が悩みを聞いてくれる「仏教テレフォン相談」です。

【30年以上の実績があります】

全日本仏教会加盟の「仏教情報センター」が主催している「仏教テレフォン相談」が開設されたのは、なんと1983年。以来相談件数はどんどん増えていき、2008年にはなんと14万件を突破

平日の月曜から金曜まで毎日相談を受け付けていて、午前中は10時から12時まで、午後は1時から4時までの間に電話をかけることができます。

電話相談だけでなく、要予約の面接相談、さらには手紙相談も随時受けつけているようなので、時間の都合がつかない方はこちらを利用してみるのもおススメです。

【いろんな悩みが寄せられているみたい】

電話相談に日々寄せられているのは、「生前に墓を建ててもいいか」「家族だけで葬儀をしたい」「成仏していない先祖がいると言われた」「他人と上手に付合えない」といった声のよう。

仏事や信仰に関する悩みのほかにも、人間にとって永遠のテーマともいえる “人づきあい” についての相談もあることに、ホッとしたのはわたしだけではないはずです。

日本全国から寄せられる悩みにはきっと様々なバリエーションがあるでしょうし、ヘビーな相談も少なくないことでしょう。勇気を出して電話をしたら、曇っていた視界が開けるような答えが得られるかもしれません。

【曜日によって僧侶の宗派が変わる!】

またユニークなのは、相談を受ける僧侶の宗派が、曜日ごとに異なる点。

月曜は曹洞宗で、火曜は浄土真宗。水曜は日蓮宗、木曜は浄土宗、そして金曜は天台宗と真言宗。自分の家の宗派に応じてチョイスできるというのはありがたいことですよねぇ。宗派がわからない人は、インスピレーションで選んでみるのもいいかもしれません。

【ツイッターで大きな話題に】

「仏教テレフォン相談」は現在ツイッターでも話題になっておりまして、ユーザーからは

「人間の苦悩に深く関わってきたプロフェッショナルの方々が対応してくださるので、有難しです」
「ヤバイ」
「名前がすごいな」

という声が続々。興味を抱く人が、徐々に増えていっているようなんです。

ちなみに……「全日本仏教会」のホームぺージを見ると、僧侶が悩みを聞いてくれる電話相談は、全国各地にたくさんある模様。中には夜遅くに相談できるところもあるようなので、こちらも心に留めておくといいかもしれませんね。

参照元:仏教情報センター 仏教テレフォン相談全日本仏教会Twitter検索 仏教テレフォン相談
執筆=田端あんじ (c)Pouch