オーストラリアのメルボルンにあるヘアサロン「Babar Hair」は、唯一無二の役割を与えられた従業員が1名いるそうなんです。

勤続4年になるという “彼女” の名前は、ベティー・ブー(Betty Boo、以下ベティー)。仕事熱心だと評判のベティーのお仕事は、ヘアカットしにやってきたお客さんをハグして癒してあげること!

「そんな仕事あるの!?」と思ったみなさま、実はベティーは人間ではなく、ニャンコなんですよ。カット中のお客さんのヒザに座ったり、「なでて~」とすり寄っていったりと、サービス精神旺盛なベティーは、「Babar Hair」が誇る人気の看板娘なんです。

【ブログとインスタやってるニャ】

ベティーはブログやインスタグラムのアカウントを持っていて、サロンのオーナーでベティーの “お母さん” であるクリス(Chris Guglielmi)さんいわく、「サロンのお客さんよりもインスタのフォロワーが多い」とのこと(3300超)。

ベティーのインスタグラムでは、その仕事ぶりを見ることができます。

【ベティーに会うことが目的で通ってるお客さんもいそう】

海外サイト「Mashable」がクリスさんに行ったインタビューによると、ベティーがヒザに座ると、お客さんのほとんどが雑誌もスマホも見ないのだとか。

ごろにゃんと寄り添ってリラックスするベティーに、お客さんたちもメロメロの様子。こんなに懐いてくれたら、髪を切るにはまだ早くても、つい足を運んでしまいそう。営業努力すごい……!

【捨てられていたところを助けられた過去も】

クリスさんによれば、ベティーはもともと捨て猫だったそう。

生後8週目のときにクリスさんに拾われ、手当をしてもらってからは、愛情をたっぷり与えられて成長。現在は7歳になったんですって。

海外サイト「Mashable」に、クリスさんは次のように話しています。

「たとえばお客さんの誰かがあまり良くない1日を過ごした後だったり、疲れていたり、気分がすぐれない様子だったりすると、ベティーは彼らに寄り添うんです。そうすることでお客さんたちは自然と、落ち着きを取り戻していくように見えます」

ひょっとしたらベティーは、幼い頃に自分が辛い目に遭ったからこそ、傷ついたり落ち込んだりしている人の気持ちがよくわかるのかもしれませんね。そして人を癒すことでベティー自身も、癒されているのかも。はああ、なんて “やさしい世界” なんでしょ……!

参照元:Babar HairInstagram @bettyboo_thesaloncatMashable
執筆=田端あんじ (c)Pouch