2004年に初公開、以後7作品が公開されたサイコスリラー映画『ソウ(SAW)』シリーズ。ショッキングな舞台設定だけでなく、ストーリーに伏線を読み解く楽しみを取り入れていて、ホラーファンに絶大な人気を誇る作品です。

その『ソウ(SAW)』の世界を体感できる脱出ゲーム施設が、アメリカ・ラスベガスに登場し、注目を集めているみたい。

脱出ゲームの名前は「オフィシャル・ソウ・エスケープルーム(The Official Saw Escape Room)」。挑戦者は7名から10名で1組となり、精肉工場をイメージした施設内に用意された13の異なる部屋から、約75分かけて脱出するという内容なんですって。

【ジグソウの声が聞こえる…!】

1つの部屋にかける謎解きの時間は、だいたい5分から10分。映画では俳優トビン・ベルさんが演じた、 “恐ろしいゲーム” を仕掛けるジグソウの声が部屋に響き渡るという徹底ぶり。

不気味に薄汚れたキッチン、天井から吊るされた肉の塊など、装飾もほぼ映画そのまんまに再現されているそう。かなり細かいところまでこだわって作られているみたいです。

【這いつくばって歩かなければいけない場面も】

海外サイト「Los Angeles Times」によると、吊るされた肉の塊の正体は “ブタ” 。そのため挑戦者は、吊るされているブタの真下にある通路を這って歩く必要があるのだそう。

ちなみにチーム全員が這って歩くというわけではないそうで、ブタさんも本物かどうかは不明。

けれども脱出のヒントを得るため、少なくとも1人はこの役目を担わなければならないんですって。この “1人” を決める瞬間に、心が試される予感がする……!

【注目の “スリルクリエイター” が手がけました】

入り口から不穏な空気を漂わせている体験型脱出ゲームを手がけたのは、 “スリルクリエイター” のジェイソン・イーガン(Jason Egan)さん。ジェイソンさんは、毎年ハロウィンのシーズンに、ラスベガスのカジノホテル「サーカス・サーカス」でお化け屋敷「Fright Dome」を仕掛けているそう。

そのジェイソンさんが、エンターテインメント企業のライオンズゲート(Lionsgate)と提携。1年中楽しめて、最初から最後まで物語の世界に “没入” できるアトラクションを作り上げました。

【心臓が弱い人は要注意かも!?】

「オフィシャル・ソウ・エスケープルーム」のオープン時間は、夜の18時から23時まで。月曜と火曜は休業日で、水曜・木曜・日曜は5時からオープン。金曜と土曜は深夜まで利用することができるみたいです。

日本円で約5230円というチケット料金で、これほど作り込まれた世界を体感できるというのは、むしろ安いくらいかも! ただし『ソウ』を知っている人はジグソウの声を聞いた瞬間にチビってしまう可能性もなくはないので、挑戦する際にはどうぞお気をつけて~!

参照元:The Official Saw Escape RoomInstagram @officialsawescaperoomFacebookLos Angeles Times
執筆=田端あんじ (c)Pouch