地元の新鮮食材を使った隠れ家的レストラン。そんなキャッチコピーをかかげたお店は意外と多いものですが、神奈川県厚木市にオープンしたレストラン「2343」は、それだけではなく他にもさまざまなユニークな試みがなされているんです!
ディナーは1日1組の貸切り予約制で決められたメニューはナシ。食材から空間まですべてが自分たちのためだけに用意されるという贅沢なひとときを過ごせます。
そしてこのレストラン、モーニングとランチの時間帯もオープンしているのですが、ある会社の社員には朝食が無償で提供されるというサービスが……! おしゃれな店内で栄養バランスばっちりの朝食を無料で食べられるだなんて……ちょっと私も入社してくる!
【まるでホテルさながらの朝食ビュッフェ】
レストラン「2343」で楽しめるのは、ビュッフェ形式の朝食、カジュアルで優しいワンプレートランチ、1日1組となるフルコースのディナー。特に朝食ビュッフェ(1500円・税抜き)は
「毎朝、ブーランジェリー『ペールラシェーズ』より届くパンと牧場『bocca』から届くフレッシュミルク。コールドプレスジュース、ケフィアヨーグルト、グラノーラ、ハム、惣菜、など自家製でご用意しております」
とのことで、とってもおいしそう!
まるでホテルの朝食ビュッフェのような彩りゆたかな品ぞろえに、一日の活力が自然とわいてきそうです。
【実はここ、建築設計事務所の敷地内にあるんです】
自然ゆたかな土地柄だけに地元の新鮮な素材を使った健康的なメニューが特徴となるのはわかりますが、開放感あふれる空間や洗練された内装も目を引きます。
実はこのレストラン、株式会社日比野設計が手がけたものであり、同社の敷地内に作られているんです! 過去にPouchでも紹介したことのある幼児施設などを専門をする建築設計事務所だけに、人々の心が自然と休まるような空間に作られているのにも納得ですね。
【社員への朝食を無償で提供】
というわけで、社員食堂としての顔も併せ持っているレストラン「2343」。社員への朝食無償提供は働き方改革の一環であるといいます。
従来の設計事務所といえば、朝のスタートが遅く、作業は深夜までおよぶ過酷なことも日常茶飯事。しかし女性スタッフと外国人スタッフが増加している日比野設計では、より子育てしやすい環境を促進したり、家庭や個人での時間を確保したりという目的から、深夜労働をやめて早朝勤務をうながすことにしたのだそう。
ただ早朝勤務をうながすだけではなく、一日の仕事効率が上がるよう栄養バランスの高い朝食を提供することで社員が早朝出勤のメリットをより感じられるようにしたのだとか。
【近い将来には農園レストランに】
いま「働き方改革」は国をあげて言われることではありますが、実際にはなかなかむずかしい面も。そんななかで日比野設計のこの取り組みは、クリエイティブ職種へはもちろんのこと、中小企業の働き方へ一石を投じるものとしてとても意味があることに感じます。
今後はレストランから徒歩圏内に農園を作り、そこで獲れる野菜などもメニューに並ぶことも考えられているそう。場所は都心からは少し離れていますが、ちょっとしたリフレッシュやプチ旅感覚でお出かけしてみるのもいいかもしれません。
朝食ビュッフェは一般利用も可能。予約や問合せに関してはレストラン「2343」のホームページをご覧ください。
参照元:アットプレス、2343
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch
▼レストラン内の様子
▼朝食には自家製メニューが並びます
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