ただいま、1本の日本映画が、映画好きのあいだで大絶賛されているのです。

映画のタイトルは『カメラを止めるな!』。新進気鋭の映画監督・上田慎一郎さんにとって初の長編作品となるこの作品は、なんとワークショップで作られたものだというのだからおったまげ~!

有名な監督が撮ったわけでもなければ、有名芸能人が出ているわけでもない。しかも予算もあまりかかっていないらしく、一見すると正直、引きがある作品とは言えないかもしれません。

でもね、実際に観て、なぜここまで絶賛されているのかよ~~~くわかったんです。どうかこのワクワクした気持ちを、笑いたいような泣きたいような感情で胸がいっぱいになる感覚を、1人でも多くの人に味わってほしい……!

【予備知識はゼロに近い方がいい映画です】

2018年6月23日よりわずか2館での上映でスタート。しかしそこから評判が評判を呼んで、じわじわと上映館も増えていっている『カメラを止めるな!』。

ツイッターでも大絶賛されているのですが、珍しいのは、みなさん内容について深く触れる発言をしていないという点なんです。

それもそのはず、この映画を鑑賞する上で「ほぼ作品に関して予備知識がない」というのは、非常に重要なこと。もちろんほかの映画にだって同じことが言えるのですが、この作品においてはとりわけ、大切なことなんです……!

【ゾンビ映画だけど安心して観れる!?】

というわけで今回はわたしもそれにならって、極力ネタバレしないように、映画の鑑賞ポイントと見どころを15個あげていってみようと思います。

でも最初にひとつだけ、ホームページを観れば誰でもわかるネタバレについてはお許しください。この作品は、ゾンビ映画を撮影していた撮影隊がゾンビに襲われる物語です。

だけどホラーが苦手でも安心して鑑賞できるという、稀有な作品でもあります。……不思議でしょう?

【15の鑑賞ポイント&見どころ】

1. 37分間ノンストップのゾンビムービー(*全編96分の作品です)
2. 終わったように思えても席を立っちゃダメ
3. 途中で離席するときっと悔やむことになるので、トイレは事前に済ませておこう
4. 登場する役者たちのどんな小さな動きも見逃さないで
5. 感じた違和感は大事にしよう
6. 全部観終わると、タイトルがより味わい深い
7. 鬼気迫る演技かと思いきやガチ!?
8. ナイスキャッチ&ナイスパーーース!!!!!
9. 組体操の正しい使い方(?)
10. 舞台を観ているようなライブ感
11. 鬼のような伏線回収→ラストはパズルのピースがすべてハマったかのような爽快感!
12. エンディングロールまで含めて作品
13. ゾンビ映画だけどしこたま笑える
14. そしてめっちゃハートフル
15. え、てか、なんで泣いてんのわたし

え~……書きたいことは他にも山ほどありますが、これ以上は言えないので、どうか今すぐにでも上映映画館へ駆け込んでください。「?」な部分も、映画を観てもらえたらきっと「ああ、そういうことね!」と合点がいくと思うので……。

【映画への愛が詰まりまくり!】

わたしはこれほどまでに映画愛に満ち溢れた映画というものを、未だかつて観たことがありません。そして映画館でこんなに笑ったのは生まれて初めてかもしんない!

おそらく観終わったとき、「自分も映画を撮ってみたい」と思う人が続出するであろう、『カメラを止めるな!』。

とにかくダマされたと思って、いちど鑑賞してみてほしいんです。きっと、いや絶対に、後悔しないと思うので!

参照元:映画『カメラを止めるな!』公式サイトYouTube
撮影・執筆=田端あんじ (c)Pouch

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