乙女にとって永遠のテーマ、ダイエット。ここ数年は筋トレやボディメイクのブームもあって、健康的な食生活を心がけている人も多いのではないでしょうか。

今回注目したのは、外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が発表した、「みんなが試した食事のダイエットは?」という項目。

平成という30年間(1989年~2018年)に試したことのある “食事でのダイエット” について、調査対象者の1240名に尋ねたものです。

堂々の1位は「食べる順番」! 「何から食べるか」はダイエッターならみんな意識していることだと思うので、個人的には納得の1位だったのですが、さてみなさんはどう思われるでしょうか。

【前よりも「健康」に意識が向いている?】

2013年にピークを迎えたという、「食べる順番」ダイエット。

この方法を支持していたのは全体の22.7%で、1980年代~90年代初頭に流行った「特定の食材だけひたすら食べる」という、いわゆる “我慢系ダイエット” じゃないことが新しい! 「より身体に良いものを摂取する」ことを重視するようになった、2000年代っぽい結果といえましょう。

【あなたが試したダイエットはいくつありますか?】

続く2位は2010年にブームのピークを迎えた「ヨーグルト」(16.0%)で、3位は2008年にブームのピークを迎えた「バナナ」(14.9%)。なお4位以下は、次のとおりです。

4位 低糖質 (ピーク:2013年~/ 11.9%)
5位 納豆 (ピーク:2007年 /11.0%)
6位 豆腐 (ピーク:2010年 / 10.4%)
7位 お酢 (ピーク:2016年 / 9.8%)
8位 りんご (ピーク:1980年代 / 9.5%)
9位 豆乳 (ピーク:2015年 / 9.4%)
10位 こんにゃく (ピーク:1980年代 / 9.3%)

【低糖質ダイエットも定番になりました】

4位以下のなかで注目したいのは、4位の「低糖質」。1位の「食べる順番」と密接に関わっていますので、上位にランクインしたのも納得です。

しかしこの2つ以外は、すべて特定の食材の名前が挙げられています。人間の体は「自分が食べたもので作られている」わけですから、特定の食材にこだわる傾向は、ダイエットとは切っても切り離せないのかもしれません。

【やっぱりメディアの力は強い!】

興味深いのは、ランクインしている食材が軒並み、「ダイエットにいい!」とメディアで紹介されていること。

ダイエットブームを作り上げるのは、いつだってテレビ番組や雑誌などのメディア。健康をテーマにした番組で「この食材はダイエットに効果がある!」と紹介されると、次の日にはスーパーの棚が空になる……という現象は、きっとみなさんも体験していると思うんです。

この流れはきっと元号が変わっても続いていくものなのでしょう。ですが「食べる順番」や「低糖質」が支持されているところを見ると、「より本質的な健康を目指す」傾向が、今後ますます強まっていきそうな予感がしたのでした。

参照元:プレスリリース
画像:Pouch編集部
執筆=田端あんじ (c)Pouch