あまりに難解すぎることから “奇書” とも呼ばれている、夢野久作の代表作『ドグラ・マグラ』。この作品の上巻から文章をプリントした「M令嬢のワンピース」が、ヴィレッジヴァンガード公式通販サイトに登場しています。

『ドグラ・マグラ』が刊行された1930年代に流行したシルエットを取り入れた “ジャストウエスト” なデザインとなっていて、ロング丈がとってもエレガントなんです。

【「M令嬢」って誰なの?】

ワンピースの名前にある「M令嬢」とは、おそらく『ドグラ・マグラ』に出てくる呉 モヨ子(くれ もよこ)のこと。モヨ子は物語のカギを握る人物・呉 一郎(くれ いちろう)の従妹で、許嫁でもあります。

一郎が病院の精神科で目覚めると、なぜか隣室からモヨ子と思われる少女の悲鳴が聞こえるシーンは印象的。そんなモヨ子をイメージしているだけあって、ワンピースにはモヨ子を連想させる工夫が盛り込まれているんです。

【「病院の患者服」にもなる!?】

その工夫とは、マリンルック風の大きな襟を外すと、病院の患者服を連想させるシルエットに早変わりすること! 簡素なVネックとロング丈が、ただならぬ空気感を漂わせています。

ワンピースの表面にはぎっしり文字が書かれていて、なんと襟の裏にまで文字がびっしり……!

奇妙で不穏な『ドグラ・マグラ』の世界観を見事に投影している、芸術的なお洋服となっているんです。

【予約注文を受け付けているよ~】

「M令嬢のワンピース」のお値段は税込み2万2680円。現在予約注文を受け付け中で、2019年9月中旬に発送予定だそうです。

同じワンピースの七分丈バージョンはすでに売り切れているので、ビビッときたら早めにゲットしておくことをおすすめします~!

参照元:ヴィレッジヴァンガード公式通販サイト
執筆:田端あんじ (c)Pouch

▼マリンテイストな襟がかわいい