現在、世界各国で外出規制がおこなわれていますが、それはイスラエルも同じ。この時期、イスラエルではユダヤ教の「ペサハ(過ぎ越しの祭)」と呼ばれるお祭りがおこなわれるそうですが、例年であれば家族や親戚など大勢で集まって過ごすところ、今年は家でひとり静かにしている人も多いようです。

そうした人々のために、世界屈指のオーケストラ「イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団」が企画したのが音楽のプレゼント!

20名ほどの楽団員がひとりずつ録音したパートを重ね合わせ、オーケストラにした映像をYouTubeにアップしたんです。

【楽団員が自分のパートをリモート演奏】

3分23秒の動画の中で、流れているのは『大きな喜び(Simcha Raba)』や『マ・ニシュタナ(Ma Nishtana)』といった曲。どれもイスラエルの祝日におなじみの古典的な楽曲ばかりだそうです。

各楽団員が演奏している映像も映されているんですが、リビングのソファらしき前でバイオリンを奏でている女性もいれば、自分の部屋らしき場所でトランペットを吹いている男性もいて、その風景は人それぞれです。

中には、赤ちゃんがベビーチェアに横になっているそばでビオラを弾いている男性も……! 赤ちゃんも音楽に合わせて体を揺らしているようで、見ていて微笑ましくなりますね。

それでいて、目をつぶって耳を傾ければ、同じ場所で一斉に演奏しているように聴こえるのだからすごい……!!

【冒頭では若き指揮者からのメッセージも】

ちなみに、動画の冒頭であいさつをしているのは指揮者のラハフ・シャニ(Lahav Shani)さん。31歳という若さでイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務める実力者だそうで、「私たちは皆さんに特別プレゼントを用意しました。楽しんでくれるとうれしいです」と話しています。

国や宗教は違えども、素晴らしい音楽は誰の心にも響くもの。ぜひ皆さんも世界的に有名なオーケストラのリモート演奏を聴いてみてください! 動画は参照元からどうぞ。

参照元:YouTube
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch

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