おうちで過ごす時間。慌ただしい毎日の中に、ちょっとだけでも自分ひとりの時間を持つと心を整えるきっかけになります。

毎月1日、11日、21日は「ステキなぼっちの日」。

今日は、私が最近お気に入りのひとり時間の過ごし方……「抹茶を楽しむひとりお茶会」をご紹介します。

【きっかけは道具から】

私が「抹茶をたててみよう」と思ったきっかけは、家の大掃除をしていたらお茶の道具を発見したからなんです。

せっかく道具があるから……とお茶のたて方を調べて、お茶をたててみたところ、おうちでひとりお茶会をすることが心地よくて、すっかりお気に入りの時間の過ごし方になってしまいました。

【道具は代用もOK】

お茶をたてるときに最低限必要な道具はこんな感じ。ネットでも約3000円〜茶道具のセットが販売されていますが、まずはお家にあるもので代用することも可能です。

・茶碗
お抹茶を入れるカップ。なければカフェオレボウルを用意してみましょう。
・ポット
わかしたお湯を茶碗にそそぐときに使います。もちろん、鉄瓶や電気ケトルでも代用OK。私はお湯がやわらかくなるような気がして、南部鉄瓶を愛用しています。
・茶筅(ちゃせん)
お抹茶とお湯を混ぜて撹拌する道具。なければ泡立て器でも代用できますが、器を傷つけやすいのでその点だけご注意下さいね。
・茶杓(ちゃしゃく)
お抹茶をすくう道具。ティースプーンでも代わりになります。
・建水(けんすい)
お茶碗を温めたあとなどのお湯を捨てる容器。お湯が入るようにある程度深さのあるものなら大丈夫です。
・茶巾(ちゃきん)、帛紗(ふくさ)
お茶碗や道具を清めるときに使う布。お家にある清潔な布で代用できます。

【お茶のたて方】

道具を用意したら、お抹茶をたてていきます。

1.ポットにお湯を用意したら、お茶碗に注ぎます。お茶碗が温まったら、建水にお湯を捨て、茶巾で水分をしっかり拭き取ります。

2.お抹茶を茶杓ですくいとってお茶碗へ。約1杯半〜2杯ぐらいが目安です。

3.茶碗にお湯を注ぎます。約60~80mlぐらいが目安と言われていますが、慣れたら好きな濃さで調節するのも楽しいです。

4.茶筅でお湯と抹茶をなじませるように大きく混ぜたら、次はシャカシャカと降るようにお抹茶をたてます。

5.泡が立ったら完了です。お抹茶の良い香りが心地いい!

【楽しむポイント】

まだまだ初心者の私ではありますが「これからお抹茶をたててみたい」という方にむけて、個人的なお楽しみポイントをご紹介しますね。

<お菓子>
お抹茶と言えば、やっぱりお菓子も楽しみのひとつ。自分のために好きなお菓子を用意するのは、とっても楽しい時間ですよね。

お家では、ルールにとらわれずに好きなお菓子を楽しむのが個人的なオススメ。和菓子以外にも、水分の少ないクッキーや濃厚なチョコレートもお抹茶に合うような気がして、よく一緒に頂いています。

<茶碗>
お抹茶を頂く茶碗は、お気に入りのものを見つけるとぐっと楽しくなります。

私も茶碗だけは、伊勢丹で一目惚れした作家さんのものを購入しました。味のある質感と、ドットの模様がお気に入りで、眺めているだけでも心が落ち着きます。

<気持ちを落ち着ける>
シャカシャカとお抹茶をたてていると、不思議と心が整っていくような感覚になるんです。

例えば、TVから流れてくるニュースでちょっと不安になってしまったとき。お茶の用意して、お抹茶をたてて、じっくり味わっているうちにいつの間にか心が落ち着いて前向きな気持ちになれます。

自分のために丁寧にお抹茶をたてることで、自分と向き合って、気持ちがリセットできるのかもしれませんね。

【興味があれば、ぜひやってみて】

もちろん、本来の茶道には所作やお茶のたて方にきちんとした作法がある奥深い世界です。

だけど、詳しい作法がわからなくても、お抹茶をたてるときはなぜかスッと背筋が伸びるような気がします。お家でひとりでお茶をゆっくり味わう時間は、そのまま自分と向き合う時間になりますよ。

ぼっち度 ★★★
おうち充実度 ★★★★★★★★★★★★★
心が整う度 ★★★★★★★★★★★★★★★★

執筆・撮影:五條なつき
Photo:(c)Pouch
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]