ファッションデザイナーの山本寛斎さんが、急性骨髄性白血病のため、2020年7月21日に76歳で亡くなりました。
訃報を受けて、ツイッターには山本さんの死を悼む声が多数寄せられています。
中でも目立つのは、デヴィッド・ボウイの衣装に関するつぶやき。山本さんが手掛けたクールでアバンギャルドな衣装の魅力について、改めて言及する人が後を絶ちません。
【70年代のボウイ衣装は鮮烈でした】
これまで数多くのファッションを生み出してきた山本さん。その代表作ともいえるのが、2016年に亡くなったデヴィッド・ボウイの衣装です。
思い起こされるのは、1970年代に行われたボウイさんによるワールドツアー「ジギー・スターダスト」と「アラディン・セイン」の頃の衣装の数々。
日本の神話に登場する図案に採用した「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)」や、扇のようなフォルムが斬新な「トーキョーボーイ」など、これまでになかったデザインのジャンプスーツを世に生みだしており、今見ても新鮮な驚きがあります。
また漢字で「出火吐暴威(でびっどぼうい)」と書かれた白いマントも、欠かせない作品。
2016年の「第58回グラミー賞授賞式」で、ボウイを追悼するべく、レディー・ガガが身に着けていたことも記憶に新しいです。
【「この衣装は僕が求めていたものすべて」】
これらの衣装は、2017年に日本で開催されたデヴィッド・ボウイ大回顧展『DAVID BOWIE is』でも展示されており、ボウイさんを語るうえでなくてはならない存在。
回顧展の公式フェイスブックによると、70年代当時、ボウイさんは山本さんの衣装を「僕が求めていたものすべて。斬新で、挑発的」と評していたそうで、まさにこの言葉どおりすべてが刺激的です。
【天国で再会できているといいな】
ツイッターは、ボウイさんの衣装を思い起こす人で溢れていて、
「ステージ衣装とジャケット撮影の斬新で奇抜なファッションが印象的だった」
「山本寛斎といえばデヴィッドボウイのイメージだよなぁ」
といったコメントが続々。さらには
「また向こうでお二人が素敵な衣装を作っててほしいなぁ」
という声もあり、感慨深い気持ちになります。生涯刺激を与えあったであろう山本さんとボウイさんが、天国で再会できていることを願うばかりです。
参照元:KANSAI YAMAMOTO,Inc.、facebook[1][2]、Twitter検索 山本寛斎 デヴィッドボウイ
執筆:田端あんじ (c)Pouch
▼ボウイさんの公式facebookにも追悼文が投稿されています
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