フランスで暮らしていると「マジですか!?」と、驚くことがいっぱい。日本では知ることのなかった事柄が、日常のあちこちに転がっています。それはもう、ネタの宝庫!

そんなわけで、南仏での暮らしの中で見つけた、おもしろいことや意外なモノをどんどんお伝えしていきます♪

本日はフランスで生活して驚いた「カフェオレ」のお話です。

【メニューにカフェオレがないんですけど!?】

コーヒーと牛乳を半々に割って飲む、ミルクたっぷりの「カフェオレ」。フランスのコーヒードリンクといえば、カフェオレを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

私もこちらで暮らし始めた頃は、そんなイメージを抱いていたのですが……。フランスのカフェやサロン・ド・テ(※スイーツと軽食が食べられるティールーム)、レストランのメニューでは、見かけることがありません。なぜ、なぜなんだ〜!!

【カフェオレはどこで飲めるの!?】

カフェオレはどこで飲めるのかというと……。答えはおうち! そうなんです、カフェオレは朝食時に家庭で飲むものなのでした。

それにしても、なぜカフェやレストランには置いてないの? カフェオレ、おいしいのに! 疑問に思って、飲食業に携わるフランス人マダムに聞いてみたところ、次のような答えが返ってきましたよ。

「休憩時や食後のドリンクは、エスプレッソが定番です。朝食時を除き、例えばカプチーノなどミルク入りのコーヒーを飲む大人は少ないんです。牛乳を飲むとお腹の調子が悪くなるという大人も多く、一般的にミルク入りのコーヒーを飲むのは朝だけですね」

フランス人マダムの話を聞いて、エスプレッソまたはカフェ・アロンジェ(アメリカンに相当するコーヒー)で食後を締めくくる人が多いことに納得。

【カフェオレに代わるもの】

午後だけど、カフェオレが飲みたいよ〜っ! 私、日本人だし、牛乳飲んでもお腹ゴロゴロしないし。

こちらの一般的なカフェには、コーヒーに牛乳を入れた飲み物自体が少ないものの、どこの店でもエスプレッソと並んで飲めるミルク入りのドリンクがあります。

コーヒーにミルクまたはクリームを入れた「カフェ・クレーム」と、エスプレッソにフォームミルクをほんの少し入れた「ノワゼット」というのが、それ。カフェ・クレームはカフェオレよりもコーヒーの味が強く、ノワゼットは苦味が少しまろやかなエスプレッソという感じです。

というわけで、フランスのレストランでミルク入りのコーヒーが飲みたくなったら「カフェ・クレーム」か「ノワゼット」を注文するのがおすすめです!

撮影・執筆:sweetsholic
Photo:(c)Pouch