2020年12月2日に行われた『M-1グランプリ2020』準決勝の結果、決勝進出者9組が発表されました!

5081組という過去最大エントリーから激戦を勝ち抜いたのは、見取り図(3年連続)、オズワルド、ニューヨーク(ともに2年連続)、アキナ(4年ぶり)、マヂカルラブリー(3年ぶり)、そして決勝進出初となるおいでやすこが、ウエストランド、東京ホテイソン、錦鯉の9組です。

決勝常連だった和牛が卒業発表、かまいたちが15年を迎え、M-1戦国時代とも言える今、実績だけみると見取り図が優勝に1番近いように見えます。

しかし出場経験が多いほど、ハードルは上がり、ネタも新しいものを見せないと厳しい戦いになるM-1。そしてブラックマヨネーズ、サンドウィッチマン、ミルクボーイのように、まったくの無名でも一夜にしてシンデレラボーイを生み出すのがM-1なんです!

【決勝を見る前に知っておきたい5組】

そこで、決勝進出した選ばれし9組の中から、初進出組を中心にお笑いファン的に注目したいコンビ5組を紹介します!

【1.今回はハマれるか⁉︎ マヂカルラブリー】

2017年の決勝大会で、審査員の上沼恵美子さん「好きじゃない」と一刀両断されてしまったマヂカルラブリー

2018年には『キングオブコント』に出場、ボケの野田クリスタルさんは、2020年『R-1グランプリ』で優勝をするなど、いたる所で実力を見せつけて舞い戻ってきました。

2度目の晴れ舞台でどんなネタを披露するのか、上沼さんは何とコメントするのか? 決勝進出者発表後の記者会見では「(上沼さんを)待たせすぎてしまったので…」とカッコ良すぎる名言を残し、リベンジに燃えるふたりに注目です!

【2.パクりと言われた悔しさを実力で跳ね返した東京ホテイソン】

2017年から結成2年目にして準決勝にコマを進めるエリートだった東京ホテイソン

いわゆる”たとえツッコミ”のスタイルが、2018年優勝した霜降り明星・粗品さんのツッコミと似ていたことから、「パクりだ」などと言われ、悔しい思いをしていました。

その後、試行錯誤をし、満を辞して決勝進出を決めた唯一の20代コンビフレッシュな魅力ともともと持っている実力の強さを見せつけてくれるはず!

【3.妬み嫉みの大逆襲なるか!? ウエストランド】

いわゆる第6世代と第7世代の間に挟まれた6.5世代として辛酸を舐めてきたウエストランド

若手ながら『笑っていいとも!』のレギュラーに選ばれるなど、 順調に見えていましたが、番組が終了し、その後ネタ番組も激減……。東京の地下ライブで淡々と実力を磨いていたコンビです。

ツッコミの井口さんの愚痴が止まることを知らず、自らを”妬み嫉み漫才”と称していた「愚痴」についに光が差しました!

昨年SNSで起こした“珍事件”を乗り越えて強くなったのか、今までのうっぷんを晴らすような魂の叫びに注目です!

【4.ピンチからの大どんでん返し! おいでやすこが】

おいでやすこがは、もともとピン芸人同士である二人が昨年結成したコンビです。

M-1で勝ち進んでいる間に、なんと本業のピン芸人の大会・R-1グランプリのルールが参加資格は芸歴10年以内に変更。参加資格を剥奪され、芸人人生の崖っぷちに立たされてしまいました

その逆風がM-1では追い風となり、準決勝で1番ウケていたと言っても過言ではありません。

小田さんが顔を真っ赤にして大声でツッコむというシンプルな笑いなのに笑ってしまうのは、ふたりのたしかな実力があってこそ。M-1初のユニットコンビがどこまで勝ち進むのかにも目が離せません!

【5.目指すは最年長チャンピオン! 錦鯉】

26組の大トリを飾り、みごと決勝進出を勝ち取った錦鯉。知名度はまだないかもしれませんが、お笑い好きの間では早々に実力を知られていて、準決勝に勝ち上がるたびに「今年こそいけるんじゃないか」と噂されていたコンビ。

”第7世代のお父さん世代”と言う言葉の通り、ボケの長谷川まさのりさんは東京ホテイソン・たけるさんのお父さんと同じ49歳で、歴代の中でも最年長ファイナリストです。

芸歴は20年以上ありながら、それぞれ前のコンビを解散して結成したため56歳までM−1に出場できるというエピソードも笑いにしていましたが、ついにその日がやってきました!

最年長ファイナリストから最年長チャンピオンの座を奪えるか、勢い的には申し分ありません!

【どうなる!? M-1グランプリ2020】

アキナオズワルドニューヨークも、一度経験しているからこそ分かる対策を練ってくるので、誰が優勝してもおかしくない今大会。気になる決勝大会は、上記の9組にプラス敗者復活戦で勝ち上がった1組を加えた10組で、2020年12月20日にABCテレビ・テレビ朝日系で生放送されます。

準決勝のライブビューイングチケットの完売が相次ぎ、直前に配信チケットも売り出されるなど、世間の注目も例年以上とも言える今大会。

第16代目チャンピオンの称号を手にするのは、誰なのか皆さんも予想しながら楽しみましょう!

参照元:M-1グランプリ2020Twitter @M1GRANDPRIX
執筆:車寅子(c)Pouch