2019年12月22日に生放送された『M-1グランプリ2019』。チャンピオン候補と目されていたかまいたちや和牛を制してのミルクボーイの優勝には度肝を抜かれた人も多かったのではないでしょうか?

そして、この熱い戦いの裏にはさまざまなドラマが繰り広げられていたことは想像に難くありません。というわけで、放送終了後の打上げ動画「芸人まるごとお疲れさま会」がYouTubeのサントリー公式チャンネルに公開されています!

昨年に引き続き、幹事として彼らの本音を聞き出すのは千鳥のノブと大悟。決勝進出者10組へのインタビューの中から、ここで見どころをいくつかピックアップしたいと思います。

【インディアンス(12分00秒~)】

今回、ネタの途中で頭が真っ白になり、セリフが出て来ず間がおかしくなってしまったという衝撃告白をしたインディアンス田渕さん。「こんだけ調子よくしゃべるやつがどんだけビビリやねん」と笑いながらも悔しさをにじませます。

普段、劇場慣れしている場数を踏んだ芸人であっても、予想外のハプニングに見舞われる。それがM-1という大舞台の恐ろしさなのかもしれません。

心に沁みたのが、大悟さんの「M-1で1回それ経験しとったらもう怖いもんないね」という言葉。たとえば仕事で失敗したときなんかでも、こんなふうに言ってくれる先輩や上司がいたらとても救われると思う……!

【すゑひろがりず(35分26秒~)】

能を思わせる古典芸能風の漫才ネタで会場を沸かせた、すゑひろがりず。上位にはランクインしなかったものの、多くの人の目に留まったことはたしかでしょう。

ノブ「結果はどうであれ、確実に営業がしこたま来るから」
大悟「正月のネタ番組、絶対来る」

と千鳥のふたり。たしかに和装&小鼓のいでたちは縁起が良さそうで、早くも来年のお正月には引っ張りだことなりそう!

すゑひろがりずに加え、からし蓮根、オズワルド、ニューヨークなど、まだまだ一部にしか知られていないコンビも多かった今回のM-1。彼らにとっては、優勝まで行かなくとも「こんな面白いコンビがいるんだ!」と全国に名をとどろかせる絶好の場になっただけでも大きな収穫だったのではないでしょうか。

【ぺこぱ(44分26秒~)】

実は今回のM-1で私がいちばん応援していたのが、ぺこぱです。2019年初めの『ぐるナイ 新春おもしろ荘』でブレイクしきれない若手芸人として目にしたふたりを、今度は年末のM-1で見られるだなんて胸アツすぎる……!

ノブがぺこぱの漫才について「新しいのはもうないと思ってたけど、まだあるんや」と評していましたが、ボケを否定せずに前向きに肯定ツッコミをするスタイルはたしかに斬新!

ずっとキャラが定まらず模索していたというふたりですが、今後まだまだ成長する感じが見えるところがまた応援したくなりますね。「M-1に出てチャンピオン以外で売れる奴が何組かおる。確実にその1組」と大悟さんも太鼓判を押していました。

【ミルクボーイ(1時間01分00秒~)】

「M-1グランプリ2019」チャンピオンに輝いたものの、ミルクボーイはノーマークだったという人も多いはず。内海さんは動画で、先月まで月の半分は芸人の仕事が入っておらずバイトをしていたことを明かしています。それが、これを機に状況が一変。

ノブ「これがM-1やなって思ったよな」
大悟「テレビ業界も今日ので動いたと思う。こんな面白い奴でまだテレビに1回も出ていない奴がいるんだ、ちゃんと探さないとって」

と千鳥のふたりもしみじみとコメントしています。

【ひさびさにM-1の真髄を味わえた2019年】

ミルクボーイは動画の中ですでに新規の仕事が22本入っていることが報告されていますが、2019年に入ってテレビで漫才を披露したのは今回のM-1が初めてだったとのこと。

無名に近いコンビが実力で勝ち抜き、一夜にして有名になる……今年はそんなM-1の真髄ともいえる面白さをひさびさに味わえた年だったように思います。

皆さんもきっと新たにファンになったコンビがいるのではないでしょうか。動画は1時間19分ほどありますが、他にも見どころがたくさんありますので、ぜひ参照元からご覧になってみてください。M-1の感動がより深く蘇ることと思いますよ!

参照元:YouTubeM-1グランプリ 公式サイト
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼動画『 #M1打ち上げ by #ストロングゼロ ~芸人まるごとお疲れさま会~』