ボーナスや年始のセールで買うもの、決まりましたか?

お家時間が増えた2020年。Pouchでは年末年始企画として「高級家電の本音レビュー」をお届けします。

憧れの高級家電……清水の舞台から飛び降りるほどの気持ちで買うに値するかどうか。購入してから、思ってたのと違った……なんてことがあったら残念すぎる!

というわけで、Pouchのライターたちが2週間レンタルをして徹底的に使い、本音でレビューしてまいります! ぜひご参考に。

今回レビューするのは、いまやすっかりおなじみとなったお掃除ロボット「ルンバ」です。有名ではあるけど、「ルンバってどうなんだろ?」と思いながらも買ってない人、けっこう多いはず。

【もはや説明不要の有名ロボット】

商品名:アイロボット ロボット掃除機 ルンバ e5
価格:49800円(税込み)
購入を考えてる理由:在宅仕事中、勝手にお掃除してくれるならラクチンだし、万が一なにかトラブルがあってもすぐ確認できるし……という理由で、前々から興味があったルンバ。

すでに導入している友人の意見や、ネットでの評判を見聞きする限り、かなり生活の質が上がりそうなんですが……広さ2DKのお部屋でもその恩恵って受けられるもの?

レンタルしたのは、スマートフォンからも操作できる「ルンバ e5」です。とにもかくにも、セッティングして使ってみました!

【意外と場所を取ります】

ルンバを使うには、まずホームベースと呼ばれる「いつも置く場所&充電ポイント」を定める必要があります。

廊下からダイニングまで、段差のない我が家。ルンバの動線を考えると、玄関先をホームにするのがいいのかな〜と思い置いてみたのですが、意外と存在感のある大きさ……。

しかも、ホームベースとする場所の必要要件は、

・コンセントの近く
・Wi-Fiの届く場所
・左右約30cm、前方約1.2mの余裕が必要

なので、我が家ではギリギリアウトくらい。

とはいえ、ここしかめぼしい場所もなく、ひとまず動かしてみることにしました。

【名前をつけると一気に愛着が…!】

操作には専用アプリを使います。AppStoreからダウンロードしてセッティングを進めていくと「ロボットにどんな名前をつけますか?」という質問項目が。

おお、君の名前、“ルンバ” じゃないやつにもできるんだ!?

驚きつつも、本体をながめつつあれこれキーワードを思い浮かべ……CLEANボタン、クリーン、クリンクリン……。

最終的に「クリリン」に。即、夫に「それなんか違うキャラ思い浮かばない!?」とつっこまれましたが、もう後戻りはしません。頼むぜクリリン!

名前をつけると、一気に “うちの子” 感が出て愛着が湧いてきました。

【挙動が謎すぎたけど】

いざスマホアプリからスタートさせてみると、「ガーーーッ!」という結構な大きさの音とともに、狭い廊下をガンガンとぶつかるようにクリリン、もといルンバが動き出しました。

その動きを見守っていると、なんか、動きが謎〜〜〜っ!

ちょっと進んでまた戻り、右へ左へ旋回しては壁に激突し、その場でグルグルとまわり……いつになったら我が家はきれいになるのかね?と聞きたくなるほど、同じエリアをウ〜ロウロ。

これ、もしかして、家の中にある壁や廊下の幅なんかを計測してるのかしら?

気になって公式サイトを見てみると、やはりセンサーで部屋の情報を収集し、状況を判断する=考えながら行動する、という機能が備わっているとのこと。

そうだよね、クリリン、お掃除“ロボット”だもんね……。

ほかにも、スケジューリングで決まった時間に掃除をお願いしたり、特定のエリアだけの清掃を指定したりもできるようです。

【めちゃくちゃキレイになる!】

こうして初回の掃除にかかった時間は、ダイニングと廊下だけで、約25分

長いなあ、という気がしましたが、ルンバが通ったあとの床を素足で歩いてみると、まったくザラつきがなくすっきりしていました……!

ルンバは汚れが残るエリアをくり返し行き来して、くまなく丁寧に掃除してくれていたようです。

その後も使い続けること数日。掃除してもらう部屋を増やしたり、カーペットの上を走らせてみたり。

結果、音の大きさや椅子の足にガンガンとぶつかってくることが気にならなければ、「在宅仕事中に部屋をキレイにしてくれる」という期待には十分応えてくれる性能だということがわかりました。

【気になる点も多い】

いっぽうで、気になる点も多かったです。まず、毛足の長いカーペットやラグ、電化製品のコードが集まる場所がルンバはめっぽう苦手

どんどん巻き込んでしまうので、あらかじめよけておいたり、まとめて宙に浮くよう工夫したり、固定したりといった下準備が必要です。

また、ルンバに通ってほしくない場所には、専用の機器でルンバにしか見えない壁「バーチャルウォール」を設定できるのですが……。

基本的には、ルンバ1台につき1基しか付属しないようなので、ルンバに侵入してほしくない場所が複数ある場合はどこに使うか悩んでしまいそう。

お手入れについても、ダストボックスからゴミを捨てるのは手軽ですが、当然のことながら車輪部分やブラシ部分なども定期的に外して分解・清掃する必要があります。

ダストカットフィルターに至っては2ヶ月に1回の買い替えが推奨されているし、継続して使い続けるときの手間やコストを考えると、普通に掃除するのと変わらないのでは……?という気もしました。

【最終的に我が家では“保留”に】

2週間、ルンバと生活をともにした結果、購入判断は「保留」に。

ルンバが掃除してくれたあとは快適だし、ルンバが通りやすいように部屋の片づけもするので、総合的に家がキレイに保たれる……というのは良かったのですが。

いかんせん、我が家がそれほど広くないことや、上記の気になる点も含め、ルンバがない生活には戻れない!というほどではなかったというのが正直なところでした。

とはいえ、これは1度ルンバと生活をしてみたからこそわかったこと。もし広めの家に引っ越すことがあれば、また導入を検討する可能性はなくはないなと思いました。

……また会う日まで達者でな、クリリン!

参考リンク:RentioiRobot
執筆:森本マリ (c)Pouch