2021年3月14日に放送されたTBS系ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』第9話。

前回第8話で「殺人鬼・クウシュウゴウ=日高の双子の兄・東朔也(迫田孝也さん)」という事実が判明しましたが、第9話では殺人鬼になるまでの経緯が描かれました。

東を「鬼」にした原因は果たしてなんだったのか。すべてを知った瞬間、ただただ悲しく、やるせない気持ちに……。

またラストシーンでは、本作と同じく森下佳子さん脚本の大河ドラマおんな城主 直虎』を彷彿とさせるシーンも出てきて、視聴者の間で話題になりました。果たして物語の結末やいかに……!?

【第9話あらすじ】

再度の入れ替わりを試みて、歩道橋から転がり落ちた彩子(綾瀬はるかさん)と日高(高橋一生さん)。

無事に入れ替わりが成功した彩子は、日高と共に、真犯人・東の行方を追います。

そのころ東は、陸(柄本佑さん)と一緒に奄美大島を目指していました。旅の道中に明かされた、兄弟の悲しすぎる真実とは……?

【兄を「鬼」に変えた貧しさ・介護・病】

兄・東は、もともと優しく弟思い 。温和な性格の東を変えたのは、過酷すぎる境遇でした。

貧しい中、認知症になった父を1人で世話する「ヤングケアラー」だった兄は、ある日誤って父の命を奪ってしまいます。

名前を変えて心機一転を図ろうとするも、末期のすい臓がんを患っていることが発覚。

すべてを知った日高は、「僕も一緒にするべき苦労だった」と言い、東を助けようとしますが……

東は「俺はクウシュウゴウになりたい」と宣言。共犯になるか、通報するか日高を試し、犯罪の道へと引きずり込んでしまうのです。

【2人ともサイコパスじゃなかったのに…】

しかし東は、最後の最後に、日高を守るべく1人で殺人を犯します。

ところが不運なことに、大切に持ち歩いていた日高の乳歯を現場に落としてしまい、逆に窮地に追いやることに!

兄弟は2人とも優しく、サイコパスとはかけ離れた存在。それなのに、誰にも救われなかった兄が運命を変えてしまった

その事実がただただ悲しく、「もう少し早く日高と再会できていたら」と思わずにはいられません。

また日高は、自分に疑いの目が向くよう、自らサイコパスを演じていたこともわかり、涙で前が見えない……(泣)

【突然の「政次」に沸くTL】

ネットで話題になっていたのは、ラストの『おんな城主 直虎』展開

日高が彩子に

「捕まるならあなたがよかった。なにも2人して地獄に行くことはありませんよ」

と口にする場面が「『おんな城主 直虎』の政次と重なる」といった声が数多く寄せられていたんです。

『おんな城主 直虎』で高橋一生さんが演じた政次は、愛する人を守るべく「地獄へは俺が行く」と宣言。自らを犠牲にして命を落としており、その熱演ぶりは「大河史上に残るラブシーン」と称されました。

いっぽう日高も、自己犠牲をいとわず彩子を守ろうとし、政次同様「地獄へ行く」という言葉を口にしています。

こうしてみると、脚本も同じ森下佳子さんですし、もはや「日高=政次」のよう!

【まだまだ残っている「謎」】

次回はついに最終回。しかしここへきてもまだ、

・殺人漫画を描いた「十和田」の謎
・東が落としたSDカードはなんなのか
・押収品のスマホに出てきた「HELLO」の文字

など、謎が多々残っています。彩子は、そして日高は、どのような運命をたどるのでしょうか……!

参照元:TBSテレビInstagram @tengokutojigoku_tbsTwitter @tengoku_tbsTwitterハッシュタグ #天国と地獄 直虎
執筆:田端あんじ (c)Pouch