暑い日には暑い国の料理が美味しい今日この頃。

KALDIでは、世界中のごはんを気軽に試せる料理キットがたくさん売られていますが、先日まったく聞いたことのないものを発見しちゃいました。

その名も、「マクルーベの素」

マクルーベっていったいどんな料理なのでしょう……。まったく想像がつかないのですが、つくってみることに!

【「マクルーベ」とは?】

ネットで調べてみたところ、マクルーベとは “ひっくり返したもの”という意味だそうで、中東地域で食べられる炊き込みごはんのようなものなんだって。

この前、Pouchでも紹介したインドのビリヤニみたいな感じなのかな? パッケージにヒントを探してみます。

まずは「スパイス香る 炊き込みごはん」の文字。そしてメインの食材はナス! 画像検索してみても、マクルーベにはナスが必要不可欠みたいでした。

さらに、ひっくり返したごはんの上には、トマト、ナッツ、パクチー(のような葉っぱ)、そして周りにはシナモン、カルダモンなどスパイスのイラストも。

ナス、トマト、ナッツ! これは夏に美味しい “スパイシーなやつ” にちがいないです。

【用意するもの】

ということでKALDIの「マクルーベの素」の他に、米、ナス、オリーブオイル、水、トマト、ナッツを用意しました。

【炊き込みごはんの要領で】

米は洗っておきます。

ナスとトマトはカットして、両面をオリーブオイルをしいたフライパンでこんがり焼き目をつけます。

炊飯器にナスを敷いていきます。おそらく各家庭にナスの並べ方の伝統があるのでしょうが、今回私は“時計の針”のような感じで並べてみたよ。

ナスの焼き目はかっこいいほうを底にしています。

つづいて米、マクルーベの素、水を入れていきます。

底に敷いてあるナスを崩さないように混ぜてから給水時間のない「お急ぎモード」で炊飯します。

【水気吹き飛ばそう】

炊きあがったら、炊飯器のふたを開けて5分ほど水気を飛ばします。5分経つと、見た目でも水気が飛んだことが確認できましたこの時、つい無意識にしゃもじでかき混ぜたくなるので注意だぞ!

炊飯器のふたを開けていると、アラブの食堂的異国の香りがキッチンに充満していきます。

このあとお釜ごと取り出すので、保温機能を切っておくとお釜が冷めて作業しやすいですよ!

【いざ、“マクルーベ”!】

5分後、炊飯器の釜を取り出し、両手にミトンをはめて平たいお皿をかぶせます。炊飯器をお皿ごとひっくり返してみると……

わーお、大成功!

ここのパートもキッチンでひとりでやっていいのか、それともテーブルでみんなでわいわいやるべきなのか、正解がわからないのもまた楽しいです。

最後に上に焼きトマトと砕いたナッツをトッピングしてみました。初・マクルーベですが、我ながらめちゃくちゃ美味しそう〜!

【豪華な見た目にテンションあがります】

ケーキっぽい感じで切り分けてみました。

ごはんの部分の見た目はちょっぴり辛そう。

しかし、パッケージにあるようにカルダモンやシナモンなどの辛くない系のスパイスがふんだんに使われているので、スパイシーというよりも、ふんわり甘いです。日本にはない味。説明するのがとってもむずかしいんですが、クセになる味わい。

焼いたトマトの酸味もスプーンがすすみます。具材として「マクルーベの素」に入っていた鶏肉と玉ねぎは炊飯中に上に上がってくるので、食べる時には下に集まっています。

日本の炊き込みごはんとは異なり混ぜることができないのでこれはしょうがないのかも。ぶっちゃけあまり気になりません。

それよりこの上の、ナスがひたすらヤヴァい!!!!!!

【トロットロのおナス〜!!!(鼻血)】

予めこんがり焼いておいたナスは、炊飯器で炊くとスプーンで上手くすくえないくらいトロットロ。もはや飲めるレベルで液体寸前。

舌でとろけていくほどの柔らかいナスにスパイスが染み込んで絶妙な味わいなのです。

こ、これまで生きてきたなかでもトップ3に入る美味しいおナス!!!!!

今回マクルーベ2合に対して、ナスを2本使いましたがもっとふんだんに使ってもよかったのかも。

大人2人で1合いただきましたが、残りのナスをひっぺがして食べる不届き者がいました(そうです、私のことデス)。

次に作るときにはナスをもっとふんだんに使おうと思います。

【正解がわからないのもまた楽しい】

果たしてこれで合っているのか、きっと現地のひとからするとツッコミどころが満載だったのかもしれません。

でも、正解がわからないままでも楽しくつくることができました。日本で暮らしているとなかなか本場のマクルーベを堪能するチャンスはなかそうだけど、思いがけない美味しさに目からウロコ。

暑い夏にぴったりのスパイス香る混ぜごはん「マクルーベ」。ナス好きには絶対食べてみてもらいたい美味しさでした。

参考リンク: KALDI
撮影・執筆:黒猫葵
Photo:(c)Pouch