日本でも話題になった名門ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー×久石譲さんによる舞台『となりのトトロ』。
昨年2022年10月8日からロンドンのバービカン劇場にて上演をスタートすると、なんとチケットはすべて完売! 全118回で13万3000人を動員しました。
そして今年2023年には英国の権威ある演劇賞に次々とノミネートされています。『となりのトトロ』が世界的な人気作品だということは理解していたけれど、海外でここまで無双するとは思わなんだ……!
【連日満員の話題作でした】
スタジオジブリのアニメーション映画を初めて舞台化した『My Neighbour Totoro(となりのトトロ)』。
映画で音楽を手掛けた久石譲さんがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー×日本テレビが共同製作しました。
原作を尊重した世界観で進行する舞台は、多くの観客のハートをつかみ、連日スタンディングオベーション状態。ガーディアン紙の劇評ではなんと5つ星を獲得しています!
【権威ある演劇賞で5冠達成!】
そして、2023年2月12日に発表された英国の権威ある演劇賞「第23回WhatsOnStage Awards」では、最優秀演出賞、最優秀音楽監督賞、最優秀舞台美術賞、最優秀照明デザイン賞、最優秀音響デザイン賞など最多の5冠を獲得!
ノミネート数も最多の9部門におよび、最優秀演出賞を受賞したフェリム・マクダーモットさんは、授賞式で
「原作の精神に導かれるように、皆で一丸となって作り上げたショーです。パンデミックで街に人がいない中、バービカン劇場で様々なトライを続けました。キャストは卓越したアンサンブルでこのショーを育み、お客様の気持ちが加わって完成しました。私はこの賞を、個人としてではなく、チームとして受け取りたいと思います」
と語りました。
【最高峰の演劇賞も!】
トトロ無双はこれだけにとどまらず、2月28日には英国演劇界で最も注目される演劇賞の最高峰「ローレンス・オリヴィエ賞」にノミネート!
しかも、演出賞、主演女優賞、作・編曲賞、振付賞、舞台美術賞、衣装賞、照明賞、音響デザイン賞、エンタテインメントまたはコメディ賞の最多9部門にノミネートされる偉業を達成したのです。
受賞者の発表と受賞式は4月2日に行われます。ここまで来たら、いっそ「第23回WhatsOnStage Awards」の5冠を超えるんじゃないかしら……!
【日本でも上演してくれ〜〜〜!】
前々から気になってはいたけれど、こんなにも評価が高いと、ますます鑑賞したくなっちゃいます。
願わくば、日本で凱旋公演をしてほしいもの。久石さん、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのみなさん、首を長くして日本で待っていますよ〜!
参照元:プレスリリース(1)(2)、My Neighbor Totoro(英語)
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Photo by Manuel Harlan © RSC with Nippon TV、©Studio Ghibli
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