台北から約1時間でアクセスできる、台湾中部の都市「台中」。

日帰りでも楽しめる台中でおすすめなのは、歴史あるこの市場には台中の美食が集結していると評判の「台中市第二市場」です。

特にランチ時間帯は地元民や観光客で大賑わいなんですよ♪

人気のグルメは大きな豚の角煮がのったご飯と、夏の台中名物・緑色のスープをいただくべく、さっそく散策してみましょうっ。

【趣のある建物内にお店がずらり】

創設100年以上の歴史を誇る「台中市第二市場」。日本統治時代は、主に高級品を扱う富裕層向けの市場で「新富町市場」と呼ばれていました。

現在は市民の買い物スポットになっているのはもちろん、飲食店が多く集まる美食市場として知られています。

趣のある建物の中に足を踏み入れ、まず飛び込んできた光景は、縦横にずらりと服をディスプレイしている服屋さん。

さらに進むと、フルーツや野菜を販売するお店、海鮮を販売するお店など、多種多様なお店が軒を連ねています。

お寿司屋さんに豆花屋さん、ジューススタンドまであり、どれも賑わっていましたよ。

それにしても細い道が入り組んでいて、なんだか迷路みたい。

【ルーロー飯の激戦区!】

ここで見逃せないのは、第二市場の名物グルメ。実は「魯肉飯(ルーローファン)」の激戦区として有名なんです。

注意したい点は、この市場で「魯肉飯」と呼ばれている食べ物は豚角煮がそのまんまのったご飯であるということ。北部では「爌肉飯(コンロウファン)」と呼ばれていて、お店によってはこの呼び方を使っているところもあります。

豚の角煮がカットされているものを食べたいときは「肉燥飯(ロウザオファン)」を選んでくださいね!

【豚角煮丼と台中名物スープを食べてみよう】

私が今回訪れたのは、この激戦区で60年以上営業しているという「魯肉邱(ルーロウチウ)」

まずは列に並んで注文し、会計を済ませます。日本語は通じないので、注文しておきたいメニューをメモしておき、店員さんに見せるとスムーズですよ。

今回私が注文したのはこちら。

・豚角煮ご飯「爌肉飯(コンロウファン)」65元
・麻薏という植物の葉が入った夏限定スープ「麻薏湯(マーイータン)」50元

これで、合計115元(約518円)でした。注文ができたら空いている席で待ちましょう。

5分ほどで運ばれてきたお料理は……ツヤツヤの豚角煮と緑色が鮮やかなスープ!

豚角煮は箸でホロっと崩れるほどやわらかく、脂身の部分はプルップルです。醤油ベースの味がしっかりとしみこんでいて、ご飯がすすむわ〜♪

お次はスープ! とろみのあるスープをスプーンでまぜると、しらすと大きなサツマイモがたっぷり入っているのを確認!

この緑色の正体「麻薏(マーイー)」は、黄麻という植物の葉で、モロヘイヤのような不思議な舌触りです。

あっさりしつつも、しらすの塩気と旨味がいい感じにきいていておいしい~~~♡ サツマイモの甘みもいいアクセントになっています。夏の台中の風物詩ともいえるスープなので、ぜひ味わってみてほしいですっ。

【台中駅から徒歩でもバスでも♪】

「台中市第二市場」は、台湾鉄道・台中駅から徒歩15分ほど。

台中駅からはたくさんの路線バスが出ていて、第二市場(臺灣大道)駅で下車すれば徒歩1分ほどで市場に到着します。

どのバスに乗ったらいいかは時間帯によって異なるので、Googleマップ等の地図アプリを使って検索するのが便利です。

台中観光を計画するときには、ぜひ第二市場での食べ歩きをおすすめします♪

■今回紹介したスポットの情報

スポット名:台中市第二市場
住所:台中市中區三民路二段87號(Googleマップ)
営業時間:7:00~17:00
定休日:なし

※日本円への換算は、2023年8月現在のものです

撮影・執筆:Yui Imai
Photo:(c)Pouch