アニメ化&実写映画化もされた大人気漫画『寄生獣』が、なんと韓国で実写ドラマ化! 配信直後からNetflixの視聴ランキングTOP10に君臨し続けていることもあり、どんなお話か気になっている人もいるのではないでしょうか。

日本版『寄生獣』の精神だけを引き継いで、「あの出来事がもしも韓国で起きていたら…」という世界線を描いた本作。原作ファンが歓喜するあっと驚く展開も待っていますよ。

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflix韓国ドラマ『寄生獣 ーザ・グレイー』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【あらすじ】

韓国のフェス会場で起こった不可解な事件。人間を宿主とする正体不明の生物が突如現れて、人々を恐怖のどん底へと陥れます。

いっぽうそのころ、スーパーのレジ係として働く女性・スインは、客の男性から因縁をつけられていました。そしてその帰り道、恨みを抱いていた客の男性に襲われてしまうのです。

スインの窮地を救ったのは……ハイジという名の寄生獣! この出来事をきっかけに、スインは寄生獣 VS 人間の戦いに巻き込まれていきます。

【ココが見どころ!】

<その1:日本版とは違う? 韓国ならではの寄生獣>

冒頭でもお伝えしましたが、本作は日本版『寄生獣』のストーリーをそのままリメイクしているわけではありません。

原作漫画においても「世界中に寄生獣はいる」という描写が盛り込まれていますが、本作では、もしも韓国に寄生獣がいたとしたらこうなっていた……というストーリーを展開! 物語の舞台はおろか、登場人物や状況設定も全く異なるんです。

たとえば原作では、主人公の右手に寄生獣が寄生しており互いに会話もできますが、韓国版では顔半分に寄生&人格が入れ替わるかたちで存在し合うので会話はできません。というわけで、原作漫画ファンはもちろん未読勢だって予備知識なしで楽しめますよ!

<その2:ヨン・サンホ監督ならではの世界観&魅力的な登場人物>

日本でも大ヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』やNetflixドラマ『地獄が呼んでいる』などを手がけた鬼才ヨン・サンホ監督による本作。私もヨン・サンホ作品が大好きなのですが、本作も監督ならではの世界観がさく裂しております。

画面全体を覆うほどの暗い色、不穏な空気感、グロテスクかつ容赦のない殺戮描写……スタイリッシュかつテンポのよい場面展開でどんどん引き込まれていく構成も、ヨン・サンホ作品ならでは。どこをとっても良すぎてシビれるう!!

主人公・スインを演じるチョン・ソニさんはじめ、キャストも非常に魅力的。

ちなみに、私のイチ押しキャラは、スイン(ハイジ)とバディを組むことになった、ク・ギョファンさん演じるチンピラのガンウです。飄々とした魅力的な男を演じさせたら、この方以外にいないッ!!!

<その3:ラストにあの人が登場!? 続編はあるのか>

本作には、原作の世界が交錯するファン垂涎のシーンも盛り込まれています。

なんと日本版『寄生獣』の主役・泉新一が特別出演! しかも、新一を演じているのは、日本の超有名俳優なんですよ。誰が演じているのか、その真相はあなたがその目でたしかめてみてください。

物語に続きがありそうな余韻を残して幕を閉じる韓国版『寄生獣』。どうせなら、新一×スインが共演するシーズン2が観てみたいぞ……!!

【全6話だからイッキ見にも◎】

1話あたり42分〜60分、全6話で構成される本作。スリリングな展開ゆえに、あっという間に観終わってしまうので、週末のイッキ見にはぴったりです。

寄生獣や殺戮の描写が少々(人によってはかなり)グロテスクなので、そういったものが苦手な人はお気をつけて。

■今回ご紹介した作品

Netflix韓国ドラマ『寄生獣 ーザ・グレイー』(原題:기생수: 더 그레이)
2024年4月5日から独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Cho Wonjin © 2024 Netflix, Inc.