(c)国立科学博物館

私たちの身近にもいる「昆虫」は、地球上で報告されている生物種の半数以上(!)となる約100万種を占める最大の生物群でもあります。

そんな昆虫の世界をマニアックに掘り下げる展覧会が開催されることに。いったいどれくらいマニアックなのかというと……

10cmを超える巨大カブトムシをはじめとする「見たことのない虫」、細部までこだわった「虫の巨大模型」、さまざまな虫を「五感で体感できるコーナー」など、興味を引く企画がいっぱい! 知っているようでよく知らない、昆虫の世界をのぞいてみましょう。

【4つの見どころ】

2024年7月13日から10月14日まで東京・上野公園にある国立科学博物館で開催される特別展「昆虫 MANIAC」のテーマは “多様性” 。

地球最大の生物群でありながら、そのほとんどは一般的に知られておらず、マイナーな存在とされる虫たち。しかしその中には、おなじみの昆虫には当てはまらない形態や生態をもったものも数多く存在するといいます。

■企画その1:5人のムシ博士によるマニアックな視点で「昆虫の多様性」を体験

最新研究を織り交ぜて虫の多様性を深掘り! 「雌雄混在」のカブトムシや、グロテクスで怖い寄生バチの生存戦略、体長20センチ以上になる日本最大種のムカデ(!!)など、多様性の世界を体験しましょう。

■企画その2:見たことがないマニアックな虫が大集合

昆虫の多様性を目の当たりにできるコーナー。10cmを超える巨大なカブトムシから、1mmにも満たない微小なハチまで、多種多様な特徴を持つ昆虫たちが大集合!

■企画その3:思わず悲鳴が出そう…昆虫の巨大模型

研究者監修による体長2m(!)の昆虫の巨大模型が登場。「ギンヤンマのヤゴが下あごでアカムシを捕らえる瞬間」や「エゾオナガバチが体を変形させて産卵する様子」などを、今にも動き出しそうな臨場感で再現しています。

(c)国立科学博物館 / ギンヤンマのヤゴ (c)feathercollector/ PIXTA / オオナガトゲグモ 提供:谷川明男氏

■企画その4:多様な虫の世界を「見る」「触る」「嗅ぐ」「聞く」

221年ぶりの大発生で話題の素数ゼミの鳴き声を追体験! 中南米のみに生息するシタバチが引き寄せられるにおい、つるつるな壁を歩くゾウムシの足の裏などを五感で体験できるコーナーです。

いやはや、これぞまさしく多様性。正直、私は虫があまり得意ではないので、思わず「ひいい」と声が出ちゃいそうですが(笑)、展示をひとつひとつ見ていくだけであっという間に日が暮れてしまいそうです。

【アンガールズ山根さんが発見した新種の昆虫も展示】

そのほかにも、面白そうな企画が盛りだくさんに用意されています!

身の回りにいる虫の世界をのぞく「人とムシの暮らし」、アニメや絵本とのコラボに加えて、本展公式サポーターを務めるアンガールズ・山根良顕(やまね よしあき)さんが発見した「新種の虫」の展示もあるみたい。

前売りチケットは6月15日から販売中。通常券のほか、巨大な蚕蛾(カイコガ)や、ロージーメープルモス(バラ色のメープル蛾)のぬいぐるみ付きチケットもありますよ。詳しくは公式サイトからチェックしてみてくださいね〜!

※会期等は変更になる場合があります。
※本展は昆虫標本を中心とした展覧会です。「昆虫」以外の「節足動物」の展示も含みます。

参照元:昆虫 MANIAC、プレスリリース(1)(2)
執筆:田端あんじ (c)Pouch