これだけ開発がすすんだ現代においても、まだまだ「山」って底知れぬ恐怖感を感じさせるもの。たとえば真夜中に山の中をドライブしていて、携帯の電波は入らない、あたりは真っ暗で何の音もしない……なんて状況は、大のオトナでも鼻水たらして泣いちゃいそう。
先日、山と渓谷社が刊行したのは『山怪 山人が語る不思議な話』という本。著者の田中康弘氏が、マタギや猟師など “山で働き暮らす人々” から実話として聞いた、山の奇妙な体験談を多数収録したもの。
「現代版遠野物語」ともいうべき一冊だそうなんですが、創作怪談ではなく「実話」ってところがまた恐ろしさを増長させるじゃないですか……。