レディー・ガガがテレビ番組「徹子の部屋」(日テレ)に出演した収録放送が、本日とうとう公開されました。

高さ40センチもあるブーツを履き、髪を50センチの高さに巻き上げ、全長2メートル以上もある、独創的、かつ奇抜なファッションで登場。提灯のような形をした真っ黒なファッションは、どこか黒柳の髪型を連想させます。

黒柳は、ガガの頭の上に塔のようにそびえ立つヘアースタイルを見て「マリーアントワネットみたいな髪型ねえ」と話すと、ガガはゴソゴソと髪の毛の中から飴玉を取り出し、茶目っ気たっぷりに黒柳に差し出しました。日ごろ髪の毛に飴玉を入れているという、黒柳の習性(?)を真似ているようです。

トークは、ガガの奇抜なファッションから東日本大震災での迅速な支援活動、ミュージシャンとしての活動、そして熱心なファンの話に及び、さらに家族の話題へ。

家族の話では、これまでのガガとは少々違う一面が垣間見えます。「母は人間として美しい人、本当に美しくて……」と話す母への思い。そのエピソードのひとつに、彼女の10代の頃の話が出ました。

厳格な家庭で育ち名門ニューヨーク大学へ17歳のとき飛び級で入学している彼女ですが、高校生のときは、その個性的なスタイルから、周囲からイジメられたり、からかわれることがあったそうです。

そんなとき、母の「あなたは変じゃないわよ」という言葉に勇気付けられたと話すガガ。母は彼女に、「ムリに戦わないこと。相手に仕返しをするのではなくて、自分の中で強くいるということ。自分は、ほかにはないユニークな存在だと思うこと」と言ってきかせたのだそうです。いつもストイックなファッションに身を包んでいますが、彼女もまた、人との付き合い方に悩むなど、普通の女の子だということが伺えます。

「謙虚さと優しさの大切さ」を教えてくれた、という母の価値観。(そして側にはいつも緑茶(日本茶)があったそうです)。震災支援ですぐ行動に移したり、長時間待ち続けるファンに差し入れをしたり、優しさや思いやりは、しっかりとガガに受け継がれています。

また両親は、彼女の活動を時々心配するそうですが、逆境を乗り越えるために両親も自分も忍耐強いのだと、ガガは話します。「心と軸にあるものが自分を強くする」と話す彼女の信念により、ガガらしい活動を続けたことで、「以前は笑われるだけだったのに、今はセクシーといわれるようになった」そうです。自分を信じて貫き通すことが、どんなに大変で素晴らしいことであるかを、あらためて考えさせられます。

強く美しい心を持つ彼女が、いつもインスピレーションを受けるという日本の文化。私たちも胸を張って、彼女のようにピュアで強い気持ちを持ち続けたいものです。低迷する日本社会を変えるのは、もはや政治ではなく、私たち個々のモチベーションかもしれません。

(ライター=池田)