連休前日の金曜日。「めちゃめちゃリアルな人型アンドロイドが新宿高島屋にいるらしい」とのウワサを耳にした記者は、そのアンドロイドがいるという2階の展示スペース『ウェルカムゾーン』に急行しました。

するとそこには、憂いを含んだ表情で人待ちをしている可憐な女の子がひとり、ショーウィンドーの中で所在なさげに座っていたのです! 手には携帯を持ち、周りの視線を怪訝そうに眺めてはうつむくという動作を繰り返す彼女。

「これ本当にアンドロイド!?」と何度も見直してみますが、その頬の質感や瞬きする仕草は、まるで人間そのもの。想像をはるかに超えた完成度の高さに、改めて驚かされます。

彼女の名は、『ジェミノイドF』。『アンドロイドも恋をする?』という2月1日から14日までのバレンタイン期間限定企画として登場した、人型アンドロイドです。

『ジェミノイドF』には、あらかじめベースとなる感情や行動のモデルがプログラムされており、センサーの情報をもとに周囲の状況を認識しながら、表情や動作を作り出しています。

ベースにある感情の波の上には65通りもの動作が組み込まれており、それが状況によって表へ出てくるので、いつまで見ていても飽きるということはありません。

たとえば、目が合えばごく稀に微笑んでくれますし、あまりにしつこく写真を撮ると無視されます。おしゃべりこそしませんが、「周りの反応に反応を返す」というだけで、これほどまでに人間味が出るとは。見れば見るほど、彼女がロボットであるということを忘れてしまいそう。

『ジェミノイドF』開発チームの代表を務める大阪大学の石黒浩教授は、過去にアンドロイドと実際の俳優が共演する『アンドロイド演劇』を製作し、国内外で反響を呼んだ話題の人物。教授は今回の企画を通して、「ショーウインドーにアンドロイドを使うことで、人々がどのような反応を見せるか」ということを、実用性を含めて研究しているそうです。

うーん、スゴイ時代になってきた……アンドロイドの可能性における今後のさらなる展開に期待せずにはいられませんね。

それにしても『ジェミノイドF』ちゃん、これだけの美女だと彼女に本気で恋をする男性が出てきてもおかしくない気がします。もうすでに恋に落ちてしまったというあなたは、彼女がやっているTwitter をチェックしてみては?

ここでなら会話もできるので、「彼女とどうにか関わりたい!」という非現実的な欲求を、少しは満たすことができるかもよ!

動画も撮影してみたので、興味のある方はご覧あれ!

(取材、写真、文=田端あんじ)

▼ショーウィンドーの中で佇む『ジェミノイドF』ちゃん

▼これくらい近づいてもロボットに見えない!

▼「なんなんですか…そんなにジロジロ見て…」

▼「もう知らないっ!」

▼これに連動してホワイトデーは男性アンドロイドが登場すればいいのにー

▼動きも人間そのものです