「サンタさんって、本当にいるの?」と、お子さんから聞かれたけれど、まだ信じさせてあげたいと思っている皆さん。今年はサンタクロースからのお手紙をお子さんに渡してみませんか? 記者(私)は小学校3年生まで、サンタクロースの存在を信じて疑いませんでした。なぜなら、毎年フィンランドにいるサンタクロースから、英語とフィンランド語でお手紙が届いていたからです。
英語で書いてある手紙を渡されて、父にせがんで読んでもらっては「サンタさんからお手紙が来た!」「サンタさんの、外国語が読めるお父さんってすごい!」「私も外国語が読めるようになりたい!」と興奮し、父を尊敬して、外国語が読めることへ憧れをいだいたものです。
サンタクロースの存在を子どもに信じさせたいかどうかについては、さまざまな意見があると思いますが、記者(私)は、もし子どもができたら、サンタクロースの存在を信じさせてやりたいと思っています。なぜなら、サンタクロースって「無償の愛の象徴」だと思うからです。だって、世界中のこれほど多くの大人が結託して子どもに夢を与える取り組みって、他にはないですよね?
今回ご紹介する日本・フィンランドサンタクロース協会の「サンタさんからの手紙」は、フィンランドのロバニエミにあるサンタクロース中央郵便局のサンタクロースから届く手紙です。フィンランドのクリスマス切手が貼られて、サンタクロース中央郵便局の消印付きでクリスマス時期に届くのです。
お手紙は日本語で書かれており、英語とフィンランド語の別紙がついています。英語とフィンランド語の別紙は「これ、読んで!」とお子さんにせがまれるかもしれませんので、お子さんに渡す前に、さっと日本語のお手紙に目を通しておいて、おもむろに英語のものを読んでやる(ふりをする)といいかも。記者の子ども時代は日本語のお手紙はなかったように記憶しています。父、頑張ってくれたんだなあ。
封筒の裏面は毎年違うストーリに沿ってデザインされ、手紙本文も毎年内容が変わります。手紙に書かれているのは、フィンランドならではの話題や、サンタクロースをお手伝いする妖精たち紹介など。フィンランドの話題は大人が読んでもおもしろく、毎年、コレクションしたくなってしまいそう!
またユニークなのが、「サンタさんからの手紙」に、「サンタさんへの手紙用の返信はがき」が入っていること。この返信はがきを使ってサンタさんにお手紙を書くと、翌年の8月頃にフィンランドのサンタクロース中央郵便局のサンタさんから、サマーカードが届くのですって。むむむ。こんなサービスは記者の子ども時分にはなかったぞ?
協会の方のお話によると、このサービスは日本・フィンランドサンタクロース協会の独自のもので、2001年からスタートしたものとのこと。記者が子どもの頃にはなかった取り組みなのですね。
実は、記者(私)は1989年にロバニエミのサンタクロース中央郵便局に行ったことがあります。6月だというのに雪が降るなか、サンタクロースが助手とともに世界中の子どもに宛てて、せっせと手紙を書いていました。
当時、記者は小学校6年生。クリスマスにフィンランドからサンタクロースが我が家に出張してプレゼントを届けてくれているわけではないと、すでに気付いてはいました。でも、真剣にサンタクロースとその助手として働くサンタクロース中央郵便局の皆さんの姿と、無邪気に喜ぶ弟、疑いながらもうれしそうな妹を見て、「サンタクロースって、つまり『大人の愛』なんだな」と、子どもながらに思ったものです。
大人になっても記憶に残る日本・フィンランドサンタクロース協会の「サンタさんからの手紙」。ぜひお子さんに渡してみませんか?
■サンタさんからの手紙
申し込み締め切り:2012年は12月3日まで
申し込み:http://jf-santa.gt.shopserve.jp/SHOP/37194/37195/list.html
取材協力、画像提供:一般財団法人 日本・フィンランドサンタクロース協会
(文、写真=FelixSayaka)
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