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皆さんは、かわいいお猿の描かれたラベルが印象的なお酒をご存知でしょうか? 

その名も『モンキー47』。2011年の発売以来、またたく間に世界中のバーテンダーと飲んべえたちを魅了したドイツ産のプレミアム・ドライ・ジンです。本日は、飲んべえ女子の皆様に向けて、このとっておきのお酒をご紹介します!

『モンキー47』が造られているのは、ドイツ南部のシュヴァルツヴァルト(黒い森)と呼ばれる地域にある、とても小さな蒸留所。まずはそのユニークな経歴から。

■お猿印のジンが生まれるまで
ことの始まりは、イギリスの退役軍人モンゴメリー・コリンズという人物。シュヴァルツヴァルトで宿を経営していた彼は、余暇に地元の森で取れる原料を使った自分だけのオリジナル・ジンを造るほどのジン好きでした。さすがイギリス人!

2000年代に入り、彼の遺品から『お猿のマックス、黒い森のドライ・ジン』と手書きされたボトルが発見されて話題に。”お猿のマックス” とは、彼が第二次大戦直後のベルリン復興計画に携わった際、スポンサーになっていたベルリン動物園のオナガザルの名前です。

そのニュースにインスパイアされたのがアレックス・スタイン氏。蒸留職人のクリストフ・ケラー氏と試行錯誤を重ね、新たな最高の味として生み出したのがこの『モンキー47』。ラベルには、モンゴメリー氏に敬意を表してお猿の絵が描かれているというわけです。
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■47種類もの味と香り
名前の「47」は、アルコール度数が47%であることと、原料として使われるボタニカル(植物の実、葉、根など)が47種類であることを示しています。

閉じ込められている香りは、メインとなるジュニパー・ベリーをはじめ、スロー・ベリー、リンゴン・ベリー、ブラック・ベリー、シトラス、ローズヒップなどなど、その多くは地元の森から取れる最上のもの。世界有数の ”まろやかで澄んだ味わい” として知られる地元の水を使用していることも大きな魅力の1つです。

■じっくりと丁寧に
蒸留にはオールドスタイルな専用の蒸留器が使われ、ボトリングに至まで全て手作業で造られます。機械に頼らず、丁寧に。だから極少量生産なのです。そんな誠実な姿勢も評価の一因かもしれませんね。

■気になるその味は……!
これが期待通りの、いやそれ以上の美味しさ! 特徴的なジュニパー・ベリーの風味はまぎれもなくジン、でもその奥に幾層にも折り重なるように沢山の香りとフレーバーが。今までのジンのイメージを一新するほどの豊かな味わいは驚きのひと言です。

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味の奥行きを楽しむにはストレートやロックがオススメですが、もちろんカクテルベースとしても。お値段は5000円前後と少し張りますが、ボトルとラベルのデザインも本当に綺麗なので、とっておきのプレゼントにも喜ばれるはずですよ!

(写真、文=黒澤くの)
参照元:bittersandtwisted.com(http://goo.gl/3SxEb

▼様々な風味が閉じ込められている!

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▼少量ずつ、丁寧に造られます

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▼アレックス氏(右)とクリストフ氏(左)

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▼歴史と製造工程を紹介する動画。クラシックな雰囲気が素敵です