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お酒が好きな方ならきっとご存じでしょうが、世の中には個性豊かなリキュールが、ごまんとあります。

その中でもとりわけユニークなのが、 “木” のリキュール。いいですか、もう1度言います。木を使用した、リキュールです。

【日本の酒造メーカーが木のリキュールを作る!】

有名なものだとモミの木を使用した「アルザス リキュール・ド・サパン」などがありますが、日本発の木のリキュールというのは、私は初めて聞きました。

これを現実のものとするべくクラウドファンディング CAMPFIRE でプロジェクトを立ち上げたのが、京都の酒造ベンチャー、合同会社フルーツリキュールフリークス。2階建ての民家を改装して製造所にしていて、 “日本一小さい酒造メーカー”を自称しています。

【原料は京都の伝統材「北山丸太」】

今回、 フルーツリキュールフリークスが木のリキュールを作るべく手を組んだのは、北山丸太生産者組合。

「京都の伝統産業に注目を集める」ことを目標として、京都の伝統材である「北山丸太」を原料にし、木のリキュールを生産するというのです。

【はたして需要はあるのか】

しかし木のリキュールって、一体どんな味なんでしょう? 木を使ったお酒といえば、樽で熟成させる蒸留酒のウィスキーが思い浮かびますが、それとはまた違うそう。飲んでみたいような気もするけれど、想像がつかないから怖くもある。そんなふうに思う方がおそらく、大半なのではないでしょうか。

試作品では、杉の木の香りがするものと、甘いメープルシロップのような香りがするものの2種類ができたそうですが……。
malta liqueur

【ここでバーテンダーのみなさまの感想をみてみましょう】

ちなみに……味をイメージする際に参考になるのが、フルーツリキュールフリークスによる木のリキュールを実際に飲んだ、バーテンダーのみなさんによる感想!

「サパンよりドライな感じで、これはこれでいいね」
「キューカンバーリキュールに似てるね(別フロアにて試飲があった)」
「スイカの味がする(外国人のバーテンダー)」
「複雑な味がします」
「繊細な味ですね」
「木を感じます」
「木ですね」
「ああ」
「どうやって飲むんですか?」

「木ですね」って。まあそりゃ、そうでしょうけども。個人的には、スイカの味がするという意見がもっとも興味深かったです。

というわけで、市場性があるかどうかは、プロジェクトの結果によって判断。支援が集まらなければ支援した人のみにリキュールを発送して生産終了、集まった場合は商品化に乗り出すよう、計画しているようです。

木のリキュールを手にすることができる支援は、5,000円から。興味を持ったというあなたはさっそく、参照サイトをチェックしてみてくださいっ!

参照元:CAMPFIREプレスリリース
執筆=田端あんじ (c)Pouch