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2011年に起きた東日本大震災、そしてその後起きてしまった福島原発事故。わが国ではこの事態を受け、「原発は必要か否か」という議論が今もなお継続して行われています。

そんな中、台湾で放映されている反原発を訴えたCMが、ツイッターなどを通じて話題になっている模様。理屈抜きに胸にズシンと響くその内容に、原発問題について改めて考えようとする人が増えているようなのです。

動画サイトYouTubeに投稿されているそのCMを観ると、どうやら母親と赤ちゃんの関係性がそのまま、現代に生きる私たちとその次の世代を表しているみたい。

最初に流れるのは、お皿に入った食べ物を赤ちゃんに食べさせる傍ら、落ちてしまった食べ物を自らの口へ運ぶ母親の姿。ここに次のようなナレーションが流れます。

「良いものを子供に残す、悪いものは自分が受け取る、それが母親」

次に流れるのは、落ちた食べ物を赤ちゃんにあげて、皿に入った食べ物を自分の口へと運ぶ母親という、さきほどとは全く逆の光景。衝撃的なその映像の後には、次のようなナレーションが流れるのです。

「悪いものを後世に残す、良いものは自分が受け取る、それが原発」

そして最後に映し出される文字、「子どもの未来に、国民投票は必要ない」というメッセージは、否が応にも観る者の心を激しく揺さぶります。

ド直球のメッセージを投げかけてくるこちらのCMに対する意見は、賛否両論あるようです。しかしこれは、過ぎゆく日々の中で事故のことを忘れそうになっている我々日本人にとって、もう一度原発について考える良い機会を与えてくれるCMだとも思うのです。

「難しい理屈や考察は必要ない、ただ人間にとって本当に大切なものを1番に尊重するべきなのだ」と訴える、台湾の反原発CM。そんなCMを観て、あなたは何を思うでしょうか。

(文=田端あんじ)

参考元:YouTube

▼シンプルだからこそ余計に胸に響きます