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リオデジャネイロオリンピックで日本中、そして世界中が盛り上がっている中、NIKE JAPAN が新CM を公開。タイトルは「#身の程知らず」、さて一体、どのような内容となっているのでしょう?

CM に登場するのは、陸上中長距離選手の高松望ムセンビさん、プロバスケットボール選手の落合知也さんといった、未来を担うアスリートのみなさん。さらにはダンサーの菅原小春さん、そして、あらゆるスポーツに取り組む若者たちが登場します。

時に激しく、時に爽やかに体を躍動させる人々の姿とは対照的なのが、バックに流れている子供たちによる少々不気味なナレーションです。

【ドキッとする言葉の連続】

「今日も1日 人の言うことよく聞いて 空気を乱さずでしゃばらず」
「敷かれたレールをはみ出さず できないことはやらないように」
「楽しむだけじゃ意味がない 将来早めに見極めよう」

1人の子供の声に対し、大勢の子供たちが上記の言葉を復唱。なんとも異様なムードが漂う CM の最後は、次のセリフで締めくくられています。

「自分の身の程わきまえよう 身の程ほどほどわきまえよう」

【NIKEが伝えたかったメッセージとは?】

誰もが無限の可能性を持ってこの世に生れてくるのに、多くの人が知らず知らずの間に “限界” を設けてしまう。誰かのルールでプレイするな、空気なんか読むな、自分に遠慮するな。身の程なんか、一生知るな。

映像とナレーションの、大きすぎるギャップ。衝撃的な印象さえ受けるこの CM には、このような意味が込められているのだと感じました。

抜群のインパクトを誇りながらも、ちょっぴり背筋が凍る……。独特な世界観を持つこの CM は YouTube にも公開され、賛否両論、数多くのコメントが寄せられています。

否定的なコメント

「薄気味悪さを感じました」
「何を伝えたいのかわからない」
「レールから外れまくりの人生を送っている私から見ても、嫌悪感しか抱けないCM」
「こんな酷い内容を子どもに復唱させているのがホントに不快です」
「学校の映像を使う事によってあたかも学校が子供を洗脳してるように感じます」

肯定的なコメント

「日本の悪しき文化を皮肉ってて良いと思う」
「伝えたいメッセージを際立たせるためにあえて逆の事を復唱してるんだよ これをそのまままともに受け止めちゃう人がいる事に驚いた」
「学校に限らず、会社でもこういう教育されるからね。大半の人が、上司の顔色をうかがって、上司のために働いている」
「社会風刺の洞察力が光っている、良いCMだ。このCMはただ単に日本を批判しているのではなく、むしろ日本を励ましている」
「この動画は子供達が枠にはめられることを皮肉って限界を越せないことを伝えてる動画なのに、なぜ子供達が枠にはめられてるようで不愉快とか言ってる人がいるの?」

このようにさまざまな意見があり、人によって印象やとらえかたが大きく違うことがよくわかります。まだCMを観ていないという方は、一度ご覧になってみてください。

参照元:NIKE JAPAN [プレスリリースYouTube]
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼ナイキ新CM #身の程知らず