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ロックンローラーって、すごくかっこいいイメージ。でも、ダイナマイト☆ナオキさん(以下、ナオキさん)は、かっこ悪くてかっこいい、とても不思議なロックンローラーなんです。

以下、ライブでの一幕。

ナオキさん:「☆○▼※△※◎★●~!!!!!」
観客:「…………???」
ナオキさん:「誰もオレの歌、聞きたくないんだ……」
観客:「(爆笑)」

なんでそこでかむねん! と、思わずツッコミたくなるのだけれど、ナオキさんがギターを手にすると……MCからは想像できないかっこよさなんなんだ、この人は!?

■根底に流れるのは黒人ブルース

中学生のころ、「チェッカーズとお揃いのギターをください」と楽器店の扉を叩いたのがナオキさんの音楽人生の始まり。その後、主にロックバンドのギタリストを務め、今はソロアーティストとして活動しています。

ナオキさんの曲作りの根底にあるのは、ブルースだそう。

「それまでもブルースは好きだったんですが、ひとりで活動するようになってから特に、黒人ブルースマンたちの音楽にパワーをもらいました。過酷な環境の中で生まれたブルースという音楽に、底知れぬ力を感じます。僕の曲は、ほとんどがブルースの要素を含んでいると言ってもいい」(ナオキさん談)

■ソロ活動を通して見えてきたもの

ナオキさんがソロ活動をスタートしたのは37歳のとき、当時在籍していたロックバンドが解散したことがきっかけでした。「ひとりだからできない」ではなく、「ひとりでもできる」ことを実感したと言います。

「ソロ活動を初めて5年。あぁ、自分は音楽をやっているんだなって、リアルに感じています。バンドが解散したからやめるのじゃなく、ひとりでもできることを証明したかった。まぁ、鳴かず飛ばずなのは相変わらずですが(笑)」(ナオキさん談)

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■「トカゲのチャッピー」を聴いて涙した

ナオキさんのファーストアルバム「時代が追いつかない」に収録されている「トカゲのチャッピー」。「僕」とトカゲの「チャッピー」の出会いと別れを描いた曲なのですが、歌詞を見ると……。

♪キョロキョロチャッピー
ペロペロチャッピー
僕の手のひらで
くるくるチャッピー
ペタペタチャッピー
いつも遊んでる

正直、だからなんなんだ……と言いたいところですが、ライブでこの曲を聴いたとき、ものすごく感動してしまいました。ほかの曲も「チャリンコ暴走族のテーマ」だの、「納豆ブルース」だの……まさに、ナオキ・ワールド。なんだかよく分からないけれど、胸にグッとくるんです!

「僕は、言葉より強いものはないと思っていて。小説で読んだ言葉、誰かに言われた言葉……いろいろな言葉があるけれど、心に残ってしまうから。くだらない歌ばかりだけれど、言葉には気を使っているんです」(ナオキさん談)

■夢はでっかく武道館!!!!!

「この年齢になって、おかしいことを言っているかもしれない。けれど、いつか満員の観客を前に、武道館のステージに立てると信じているんです。まあ、何歳で叶うのか分からないけれど(笑)。これからもっと、もっとおもしろくなるぞー! って、いつも思ってます」(ナオキさん談)

ちなみに、ナオキさんのファンクラブの会員証は、ライブ時に無料配布されています。もしかしたら何年後かには時代がナオキさんに追いついて、超絶お宝会員証になる可能性も!?

(写真・文=夢野うさぎ)
参照元:ダイナマイト☆ナオキ公式ホームページ
取材協力:下北沢CLUB Queナカジマノブ人間椅子

▼9月17日に下北沢CLUB Queで行われたライブの様子

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▼ひとりぼっちのダイナマイト☆ナオキさん

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▼ひとりぼっちゆえ、リズムマシーンも自ら操作します

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▼「ギターはオレの恋人だぜッ!」

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▼時代はいつ追いつくのか……!?

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▼バキューン、とハートを撃ち抜かれそうです!

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