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「ブンブンブン。台所に入ると、彼女がスクランブルエッグを作っていた。ほどなく、『できたわ』。彼女はそう言って、卵の殻を割った」。

うん? 何か変ですかね? ブンブンブンって何の音かって? 卵を割るタイミングがおかしいじゃないかって? いえいえ、本日ご紹介する「Goose」を使ってスクランブルエッグを作ると、こうなるんですよ~!!

「グース」は、プロダクトデザイナーのGeraint Krumpeさんが考案し、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で商品化するための資金調達に成功したばかり。卵の殻を割らずにスクランブルエッグを作れるという、画期的なキッチンツールなのです。

スクランブルエッグとはいっても、オムレツではなく、黄身と白身が混ざったゆで卵、ゴールデンエッグのこと。専用のケースに生たまごを入れ、ケースの両端についた紐を引っ張ると、卵が回転して中の黄身と白身が混ざります。
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ケースから取り出した卵をゆでれば、ゴールデンエッグができあがるというわけです。味付けをして、タルタルソースや前菜にしてもいいのですが、美しい黄色のゆで卵は、それだけでレア感たっぷり、特別なご馳走になりますね!
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実は、このゆで卵、「カットソーの袖部分に卵を入れてそのままブンブン回すと作ることができる」というウワサがあり、以前、Pouchの田端記者が実験したことがあるのです。しかし……結果は惨敗。3度試しても、ふつうのゆで卵しかできなかったとのことでした。「グース」を使えば、誰でも簡単に作れちゃいますね!

コツいらずで不思議なゆで卵を作れる「グース」ですが、作る過程も楽しめるのではないかと思うのです。だって、この道具、いってしまえば、こま部分が卵を入れられるようになった「ぶんぶんごま」ですから。お子さんと遊び感覚で卵サンドを作ったら、大うけしそう!

そして、冒頭の文に登場するふたりが、前日大喧嘩をして、気まずい朝を迎えた男女だったとしたら……ブンブン卵を回している彼女の姿に彼が吹き出して、仲直りしちゃうのではないでしょうか!?

「ブンブンブン。台所に入ると、彼女がスクランブルエッグを作っていた。ぷっ! ほどなく、『できたわ』。彼女はそう言って、卵の殻を割った。僕らはできあがりに歓声をあげた」。めでたし、めでたし!

参考元:Kickstarter
執筆=大井たま (c)Pouch

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