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2013年、マーク・ジェイコブスの後任として、ルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターに就任したニコラ・ジェスキエール氏。独学でデザインを学び、26歳の若さでバレンシアガのデザイナーに抜擢され、35歳のときには米タイムズ社の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるなど、輝かしい経歴を持つ人物です。

そんなジェスキエール氏によるルイ・ヴィトンでの初めてのコレクション「2014-15年秋冬コレクション」が、いよいよ今秋より店頭に並びます。これに合わせ、ルイ・ヴィトン新宿店では、その製作背景を様々な観点からたどり、また、ブランドの過去と未来の融合空間を体験できるエキシビジョン「SERIES 1」を期間限定(2014年9月8日~9月28日)でオープンします。

そこで、一足先にお邪魔して注目ポイントをお届け! ルイ・ヴィトンファンにはたまらない空間になっています。

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◆同ブランド史上最大サイズのトランクは一見の価値あり

ルイ・ヴィトンのタイムレスな象徴ともいえる「トランク」。「SERIES 1」では、横140センチメートル縦80.5センチメートルほどの巨大なトランクが展示された「Magic Trunk」がひとつの目玉。その大きさといったら、大人が余裕で入れてしまうほど。トランク内の3Dイメージ映像には、ジェーン・バーキンやカトリーヌ・ドヌーヴなど、ジェスキエール氏に影響を与えた女性のポートレイトなど、さまざまなアイコンがはかなく浮き上がります。

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◆色鮮やかな「プティット・マル」シリーズも要注目

ルイ・ヴィトンのサービスのひとつに「イニシャルサービス」があります。これは、顧客のイニシャルを製品に入れてくれるというもの。今秋コレクションの目玉でもある「プティット・マル」シリーズでは、とある人物のイニシャル「A」(ヘブライ語表記)が入った可愛らしいデザインが揃います。その人物とは、ルイ・ヴィトンの顧客であった実業家アルベルト・カーン氏。同氏が自身の持ち物に入れていた、カモメのような「A」を気に入ったジェスキエール氏が、今秋のコレクションより「プティット・マル」シリーズにのみ取り入れることにしたのだとか。

伝統的なスタイルのトランクから着想を得たというクラシックな金具が特徴的な「プティット・マル」。気になるお値段は、ちょっとした中古のワゴン車が買えるくらいですが、重厚感のあるクラッチバッグは一生モノかも。

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このほか、今回のコレクションで披露した48ルックや、100年以上も前に実際に使われていたトランクの数々なども展示されており、ともすれば美術館のような素晴らしいギャラリー空間でした。新たなデザイナーによる新しい旅と、ルイ・ヴィトンの過去から現代への旅が融合した「SERIES 1」。通常のショップでは味わえない貴重な体験ができます。ぜひ、期間中にどうぞ。

【SERIES 1 – THAT WAS THEN,THIS IS NOW】
・会期 2014年9月8日(月)~9月28日(日)
・時間 11時~20時※イベント準備のため12日(金) 17時、19日(金) 18時、26日(金) 17時にてクローズ予定。
・場所 東京都新宿区新宿3-4-8 ルイ・ヴィトン新宿店
・問い合わせ ルイ・ヴィトンカスタマーサービス Tel.0120-00-1854
ルイ・ヴィトン公式サイト

取材・撮影・執筆=井上こん(c)Pouch

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