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今月初め、牛丼界に飛び込んできたのは、あの吉野家が始めた新サービス「吉呑み(よしのみ)」開始のニュース。

「吉呑み」とは、吉野家の2階建て店舗が夕方から2階部分のみ “ちょい飲み” 空間に切り替え、生ビールやつまみなどの居酒屋メニューを格安で提供するサービスのこと。現在10店舗(9月17日現在)で実施されており、客足は順調に伸びているそう。主に男性会社員がターゲットということですが、女性ひとりでも気軽に利用できるのか調査してきました! 

17時30分。筆者が訪れた西五反田一丁目店の「吉呑み」が始まる時間です。通常営業中の1階を通り抜けて階段を上がると、そこが「吉呑み」です。全面禁煙の店内は、明るい雰囲気で好印象。

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【生ビール310円、つまみは300円前後/驚異的なスピード】

席に着き早速「角ハイボール」350円を注文したのですが、驚くべきはその提供スピード! 開店直後でお客さんが少なかったこともありますが、ものの30秒ほどで運ばれてきました。肝心のアルコール濃度もばっちり。

さらに、つまみの「まぐろ刺身」300円、「焼きいか」300円、「牛皿(並)」250円、「お新香」100円はすべて5分以内に、時間を要しそうな「牛すい麺」400円もその数分後には「うまい、うまい」とすすっていました。このように、居酒屋をはるかに上回るスピードは、さくっと飲みたい人には特に嬉しいポイント。

他にも、お酒は「生ビール」(310円※キャンペーン期間中/通常350円)をはじめ「焼酎」300円、「梅酒」350円など、つまみは「フライドポテト」200円、「ウインナー」250円、「メンチカツ」350円、「子持ちししゃも」350円など、リーズナブルなメニューが多数。給料日前の救世主ですね。

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【さすが“牛肉の吉野家”/「牛すい麺」は一食の価値あり】

リーズナブルさが分かったところで味はどうなんだ。ということで、早速食べてみました。

「まぐろ刺身」300円には薄切りのまぐろが6枚。一見コスパは良さそうですが、実際に食べてみると「むむ、代用魚?」と感じてしまうほどに食べ応えがありません。水っぽさも少々気になります。これですと、遠慮気味に言っても「まぐろ風」です。ただ、この安さなので、とりあえず “魚っぽいもの” が食べたいときにはよいかもしれませんね。
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「焼きいか」300円は2人で分け合うのに十分な量が入っています。プリプリとした食感に香ばしい焼き目が良いアクセント。付属のマヨネーズに七味をかけて食べると、もうやみつき。
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最後に食べた「牛すい麺」(麺あり400円、麺なし350円)は、いわゆる大阪の「肉吸い」なのですが、これがまた期待を大きく上回る美味しさで。牛肉はホロホロとほどけるほど柔らかく、関西風のかつお出汁は体に染み渡るのなんのって。二日酔いのとき、這ってでも来たくなる味です。そのほか、豆腐やたまねぎがたっぷり入っており、食べ応えも十分。全力でおすすめします。
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【結論】

実際に飲んでみて、女性ひとりでも気軽に利用できそうな印象を受けました。まずはカウンター席でおひとりさまデビューしてみるのもよいかも。料理面でのコスパは大方よいと思いますが、本音を言えば、もう少し酒類が安くてもよかったのではないかと思いますねえ。同じ赤提灯の店で「ビール180円」なんてところはざらにあるので。

さて、吉野家では「吉呑み」を来年度までに30店舗で導入する予定だそう。最終的には400店舗に拡大する構想もあるそうで……となると、ほかの牛丼チェーンも追随していくのでしょうかねえ。客足が弱まるビジネス街を中心に、にらみ合いが続く牛丼界のカンフル剤となりそうな「吉呑み」。気になった方はぜひ。

吉野家公式サイト
撮影・執筆=井上こん(c)Pouch

▼赤提灯とこの看板が目印

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▼おひとりさまにうってつけのテレビが嬉しい

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▼30秒で出てきた角ハイボール(350円)

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▼食後はこの会計札を持ってレジまで

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▼女ひとりでも全然居心地良かったですよ~

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▼ずばり、安く&さくっと飲みたい派にはアリ!!!

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