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皆さんは『小さな恋のものがたり』という漫画をご存じですか? 漫画家・みつはしちかこさんによるストーリー4コマ漫画で、背が低くてオッチョコチョイな女の子・チッチと、背が高くてハンサムな男の子・サリーのあわ~い恋模様を描いた名作です。

「そういえばお母さんから聞いたことがあるなぁ」なんて人もいるかも。だってこの漫画、連載がスタートしたのが1962年。今からなんと50年以上前!!

そんな『ちい恋』が、9月27日に発売された第43集で完結したという情報が……!! それって、52年におよぶチッチの片思いについに決着がついたってことーーーっ!?

【リアル世代でない記者も読んでみた】

『小さな恋のものがたり』、名前は知っているもののじっくりと作品を読んだのは初めての私。でもね……初めてなのになぜか読むとなつかしい気持ちになるんですよ。チッチの恋する甘くてせつない気持ちがあたたかみのある手描きの絵と文字でつづられていて胸がキュン。初恋って初々しくてみずみずしくて、いいなぁ。

【まさかの展開にウルウル】

しかし、ラストに近づくにしたがい、「え、ウソ……」とまさかの展開が待っていました。こんな新規読者の私ですら胸がつまって目がうるうるに。これ、50年以上読んできたファンだったらもう「うわああああああん」と慟哭してもおかしくないのでは。事実、amazonのレビューを見ると、二人の結末には読者の人たちが感涙の嵐状態。ホントにこれで終わりなの!? 完結だなんて、言わないでぇぇーーっ!!

【そこで、みつはしちかこ先生の事務所に尋ねてみた】

みつはしちかこさんの所属事務所「スタジオポケット」のスタッフさんいわく、「“いちおうの区切り”というのが本人なりの言い方です」とのこと。ちかこ先生ご自身は「完結」という言葉は使いたくないそうで、「だってまだ番外編を出すかもしれないし、余韻を残しておきたいし……」などとおっしゃっているそう。なんだか先生のお人柄が伝わってくるエピソード! いじらしくて愛らしくて……まるで先生ご自身がチッチのようです!

チッチとサリーの52年におよぶ恋模様、いったいどう決着がつくのか……ぜひ皆さん自身の目で確かめてみて。そして、完結じゃなくて、いちおうの区切り。またいつか元気なチッチとサリーの姿が見られることを期待しましょう。『小さな恋のものがたり』第43集(税別600円)は学研パブリッシングより好評発売中です!

参照元:みつはしちかこ公式サイト
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch