3月3日は、ひな祭り。女の子の健やかな成長を祈る節句であるこの日、自宅にひな人形を飾られている方もいらっしゃることでしょう。
さて、日本人にとって馴染みのあるひな人形ですが、ひな人形について深く知っているという方は、実はさほど多くはないのでは?
ウェブサイト「人形屋陣屋」によると、ひな人形は子供の成長と幸福を祈るとともに、その子の身代わりとなって厄を受けるものとされているのだそう。
【ひな人形は、譲り受けたり共有したりするものではない!?】
同サイトによると、「ひな祭りはもともと、平安時代のお人形(ひいな)遊びと、人形に自分の厄を移して海や川へ流した「流し雛」の行事が結びついたもの」とのこと。
だから「母親から譲り受ける」「次女や三女が生まれた際は共有する」というように、人形を兼用したり譲り受けたりするのは、本来の役割とは違うのだそう。
【「子供に災いが降りかからないように」】
また「一般社団法人日本人形協会」ウェブサイトには
「ひな人形はその子どもの成長と幸福を祈るものですから、基本的には1人1人の人形と考えられます」
という記述があります。
その子に災いがふりかからないよう身代わりとなるお人形、そう聞くとおのずと、譲り渡したり兼用したりすることを躊躇してしまいますよね……。といっても、ひな祭りや、ひな人形の歴史はいまだ判然としておらず、また地域差も強く出る事柄。「これが絶対に正しい!」といった断定ではありません。
【小さくてもいいので、その子専用の人形を】
もちろん家の広さ、また経済的な事情もそれぞれあるので、家にいる女の子全員にひな人形を買い与えるのは難しいでしょう。
そこで
「小さくてもいいので、ひとりずつにその子の記念になるような人形を買い、ひな壇にいっしょに飾ってあげるのがよい方法でしょう」
と、同サイトには記されておりました。
【飾る時期にも地域差があった!】
また「人形屋陣屋」ウェブサイトにはもうひとつ、 “ひな人形を飾る期間” に関する興味深い記述が。
「関東地方は、立春(2月4日)頃から3月3日にかけて、関西地方は、3月3日から4月3日までお楽しみください」
へええ! 東北地方出身の記者(私)は、「3月3日まで飾って、なるべく早くしまう」というやり方だったけれど、関西は3月3日から飾るのか! 東と西とで異なることって、たくさんあるのですねぇ。 “ひな祭り雑学” 、興味深いわ!
参照元:人形屋陣屋、一般社団法人日本人形協会
執筆=田端あんじ (c)Pouch / 画像=Pouch (c)Pouch
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