うどんの出汁、エスカレーターの並び、雑煮の餅など、東日本と西日本では様々なものに“違い”があります。

実は「おひなさまの並び」も、そのひとつ。東と西では、男雛と女雛の位置が「左右逆」になるそうなんです。

私はこの事実を、今の今まで知らなかったのですが、みなさんはご存じでしたでしょうか!?

【関東風と京都風の違い】

「ひな祭り文化普及協會」のホームページによると、

関東風:向かって左が男雛、右が女雛
京都風:向かって右が男雛、左が女雛

とのこと。

ポイントは「男雛」の位置にあり、男雛の位置は「上位」に置かれるようになっているそう。

武家中心の関東では、「右にならえ」というように「右が上位」。いっぽう公家中心の京都では「左が上位」とされているそうなんです。

【諸説あるようです】

ちなみに、日本には昔から、左側のほうが位が高い「左方上位」という文化があり、

関東風:西洋の文化やルール、マナーに準じて「右が上位」に
京都風:「左方上位」のまま継続

という説もあるみたい。

有名メーカー「雛人形・五月人形の吉徳」や「人形のたいら」のホームページによれば、並び方において「必ずこうであらねばならない」という決まりはないそうです。

家族とそんな話をしながら、一緒に飾り付けを楽しんでみてもいいかもしれません。

(お詫びと訂正 2021年3月3日)当初、関東風と京都風の並びを、本来とは反対に記述してしまっておりました。読者の皆様に混乱を招いてしまい申し訳ありません。深くお詫び申し上げます。

参照元:ひな祭り文化普及協會雛人形・五月人形の吉徳人形のたいら
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:ぱくたそ