2016年9月29日、日本経済新聞全国版の朝刊。ある新聞広告に目が釘付けになってしまった人は多いのではないでしょうか? 30段見開きという大きさでカラーで掲載されたのは、タレント・ベッキーさんのヌード姿。
上半身であり背中側しか写っていないとはいえ、清純派というイメージのあったかつてのベッキーさんからは考えられないような大胆ショットといえるでしょう。
けれどその写真には性的ないやらしい感じはいっさいなく、凛とした潔さが感じられます。添えられたコピーは「あたらしい服を、さがそう」。発信したのはこれまでにも話題を呼ぶ広告を数多く送り出してきた宝島社です。
ファッション雑誌のリーディングカンパニーとしてさらに盛り上げていきたいという想いからこの広告を制作したとのことですが、そこにはどんなメッセージが込められているのでしょうか。
【ベッキーさんだからこそのメッセージ性】
ベッキーさんといえばすぐに思い出すのが、某ミュージシャンとの不倫騒動。あの一件で、これまで彼女が築いてきた地位や名誉はすべて地に落ちた、といってもよいかもしれません。
まさに “裸一貫” からの再出発。自身で招いた事態ではあるけど、身ぐるみ剥がされた状態だからこそ、今回の広告のキャッチコピーにはドキリとさせられるものがあります。
有村架純さんに微笑みながら「あたらしい服を、さがそう」と言われても「似合うのが見つかると、いいね!」としか返せませんが、ベッキーさんのセミヌードと引き締まった表情のそばにこのキャッチコピーが置かれると、とたんに大きなメッセージ性を帯びてきます。
この広告を見て、「自分にはどんな服が似合うのかな」、とか、「自分もあたらしい服をさがしていかなきゃな」、とかちょっと立ち止まって考えてしまった女性もきっといるのではないでしょうか。
【宝島社の過去の企業広告もスゴい】
宝島社の広告といえば、2016年はじめの樹木希林さんをフィーチャーした「死ぬときぐらい 好きにさせてよ」も有名。1998年から企業広告を始めた宝島社。時事ネタをうまくからめながら放つ広告は、たびたび人々の話題にのぼってきました。
宝島の公式サイトに、過去の企業広告が掲載されています。「キャッチコピーや広告の持つ力ってスゴい!」と魅了されること間違いナシですよ。
参照元:宝島社 プレスリリース(PDF)
参考リンク:宝島社 過去の企業広告
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch
▼「死ぬときぐらい好きにさせてよ」。樹木希林さんが言うからこその説得力!!
▼宝島社の過去の企業広告の数々
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