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木の板に載せられた、水を張った小さな金魚鉢。水の中を2匹の金魚が泳いでいるように見えますが、実はこれらはぜーんぶ、絵。立体的に見えるけれど、平面な絵なのんです。

これはシンガポールを拠点に活動を続けるアーティスト、アイヴァン・ホー(Ivan Hoo)さんが手掛けた作品。

この他にも、犬や猫。思わず手を伸ばしてしまいそうになるような、食卓をモチーフにした作品などを作っていますが、どれも絵とは思えないほど立体的です。

【すべて独学なんだって!】

ホーさんのtumblrやインスタグラムには、これまで手掛けてきた作品がずらりと並んでいます。

精巧かつ繊細。じーっと見入ってしまうようなクオリティーの高さに唸ってしまいますが、どこかでアートを学んできたのでしょうか。ホーさんに話をうかがってみました。

「すべて独学です。芸術系の学校で正式に学んだことはありません。私自ら学び、実験を繰り返して今に至ります」

すべて自分で……! 才能によるところも大きいのでしょうが、「努力は身を結ぶ」ということを体現されていますよね。

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【最短で仕上げたのは「金魚の絵」】

秀作ばかりですが、どの作品にもっとも時間をかけたのかと尋ねたところ、「いくつかあります。犬の絵やビールのボトルキャップの絵、あとは現在手掛けているビッグスケールのコカ・コーラの絵、でしょうか」といった答えが。

それではもっとも短時間で仕上げた作品はなんなのか、気になったので聞いてみたところ、なんと「金魚」という答えが返ってまいりました。

ホーさんの返答を聞いて、私はひっくり返りそうになりましたよ。なぜなら個人的に一番、時間をかけていそうに見えた作品だったから……。かける時間の長さが仕上がりに必ずしも影響するわけではないにせよ、それにしても感心しちゃう!

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【作品制作におけるこだわり】

ホーさんが作品を描く上で大切にしていることは、ディティールにこだわること、なのだそうです。

「チャレンジを重ねていくことで、より作品にフォーカスできる」と、ホーさん。細部まで徹底的にこだわった作品を見れば、一目瞭然。これからもきっと目が覚めるようなリアルな作品で、世界中の人たちを驚かせ、心をつかんでいくのでしょう。

今後の活躍を心から祈っております。ちなみに私は、金魚の絵が1番好きだよーっ!

参照元:tumblrInstagram @ivanhooart
Photo:Ivan Hoo, used with permission
執筆=田端あんじ (c)Pouch