皮も中身も真っしろな「白なす」に、黄色のミニトマト。なすもトマトも見慣れているはずなのに、色が違うだけでけっこうインパクトがあります。黄色い果肉のスイカにキウイなんかも、初めて見たときはちょっとびっくりしませんでしたか?
さて、現在アメリカで、ある常識破りのくだものが話題を集めています。それはなんと、果肉がピンク色のパイナップル! かなりのインパクトだけれど、パイナップルは黄色という先入観をなくせば、かわいいく見える……のかも?
【どんな味?】
「ロゼ・パイナップル」という、オシャレな名前のパイナップル。果肉は淡いピンク色、皮は果肉よりも鮮やかなピンク色をしているそうです。もちろん自然に生まれたり、染めたりしたものではなく、米デルモンテ社が開発を手がけている、いわゆる「遺伝子組み換え作物」です。
アメリカメディア Fox News や日本の消費者団体が運営するメディア FOOCOM.NET によると、2016年12月に FDA(アメリカ食品医薬品局)がアメリカ国内での販売を認め、市場へ出回る予定なのだとか。黄色いパイナップルよりも甘みが強いのが特徴だそうですよ。
【なぜピンク色なの?】
パイナップルにはもともと、トマトでおなじみの赤い色素「リコピン」が含まれていて、これをパイナップル自身の酵素が「ベータカロテン」にしちゃうから黄色になるんだそうです。で、その酵素があまり働かないように遺伝子組み換えをした結果、リコピンが残ってピンク色のパイナップルになるという理屈みたい。
【FDA は慎重?】
一方で、FDA の姿勢が慎重にみえるのが気になるんです。
FOOCOM.NET の記事には、デルモンテがと FDA に自主的な協議をもちかけて、FDA が法律に照らして安全や規制上の問題はないと結論を出して販売を認めたものの、「承認と同義ではないことを強調」しているとあります。FDA の公式サイトを確認すると、確かにこのトーンでした。うーん……。
【実物はどんなの?】
ところで、実際のパイナップルはどんなのものだろう?と気になったので、いろいろ調べてみました。しかし、まだ現時点ではデルモンテからの発表は見当たらず、公式な写真もまだのようです。発売されたら、インスタグラムで人気を集めるんだろうなぁ。
遺伝子組み換え作物っていうのが気になるけれど、一度は見て食べてみたい……かな。
参照元:FDA, Fox News, FOOCOM.NET, Instagram @gourmandgourmet
Photo:edited by Pouch based on one by Kyle McDonald licensed under CC BY-SA 2.0.
執筆=sweetsholic (c)Pouch
▼実物はこんな感じ?
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