先日Instagramで、私たちの知っているハンバーガーとはちょっと違う、というかハンバーガーを名乗っているけど全然違うよね、とツッコみっつもおいしそうすぎる「チーズバーガー」を発見。

こんな、「オリジナルより美味しく作って不敵に笑う」みたいなことをするのは美食の国・フランスしかありえません。今回紹介するのは、フランスの料理サイト「シェフクラブ」がインスタグラムにアップしているタルティーヌバーガー

パンにくぼみを作り、大量チーズとひき肉をドーンと入れて、フライパンで豪快に焼くだけ! でも豪快でシンプルで、こんなの絶対おいしいに決まってる〜!

どれほどお手軽に作れるのか、普通のハンバーガーとはなにが違うのか。ちょっと気になります、ということで、タルティーヌバーガーを実際に作ってみることにしました。

【パンとハンバーグをチーズで強引に結ぶ…その名もタルティーヌバーガー】

タルティーヌ(tartine)とは、フランス料理でいうところの、パンの上にいろんな具材をのせたオープンサンドのこと。

それ自体もう料理の1ジャンルだというのに、そして「はさまない」のにも関わらず「バーガー」を名乗るのだから、そこにあるのは相当な気合(とエスプリ)だと思うのです。

【フランスの料理動画を参考に作ってみます】


作り方を教えてくれるインスタ動画は基本的に言葉ナシで進行します。文字こそすべてフランス語ですが、映像があるのでちゃんとわかって安心。むしろ「フランスではこう書くんだなあ」と勉強になっちゃうくらい。

用意するのは、フランスパン、チェダーチーズ、そして、ハンバーグ部分にひき肉、玉ねぎ、パセリ、塩こしょう

パンはくぼみが作れる大きさならなんでもいいですが、できれば自分で厚さが調節できるように切ってない状態のパンだと作りやすいと思います。

【ハンバーグ部分について】

ハンバーグ部分は材料をへらで混ぜるだけだとまとまらないので、手でよくこねてまとめました。

またへらでパンに載せるより、手で形を整えながらのほうがパンにうまく密着して、焼いた時に中のチーズが流出せずにすみます。

【生焼けが怖いの】

しかし、この動画を見てひとつだけ心配な点が。それは肉部分を直接パンに埋め込んでいるので片面しか焼けないんじゃないかという点。

動画を見る限り楽勝に焼けていますが、せっかく作ったのに生焼けになるのはくやしい……。そこで、今回は以下の点について工夫してみました。

1. パン部分を焦がさないように、弱火でじっくり火を通す
2.ハンバーグのたね部分を厚くしすぎない。
3.パン部分が湿らない程度ふたをして蒸し焼きにする

どぎまぎしながら弱火でじっくり焼いていくと、内側までしっかり火が通りました。

【片手で食べてもずれないチーズバーガー】

チーズが固まらないうちに食べてみると、予想どおり見事なくらいチーズバーガーの味がしました。でも、街にあるハンバーガーとは比較にならないくらい美味しい。


そしてこの一体型のスタイルなら、片手で食べてもバンズと具材がずれたりせずに最後まで食べられます。

フランスのレシピですから、バゲットやバタール、パンドカンパーニュなどフランス系のパンで作るのがよさそう。ハンバーガーを名乗りつつ洗練されたフレンチという、じつにフランス流エスプリの利いた逸品になりました。

赤ワインやビールと相性が良さそうなこのフランス小料理、ほんとに簡単にできるのでぜひ挑戦してみて!

参照元:Instagram(@chefculbtv)
撮影・執筆=黒猫葵 (c)Pouch