イギリスの首相官邸「ダウニング街10番地」には、ラリー(Larry)という名の “名物猫” が住んでいます。
2011年2月15日からこの場で暮らしているというラリーは、公式に「チーフ・マウザー(最高ネズミ捕り責任者)」に任じられており、イギリス政府のウェブサイトに写真付きでプロフィールが紹介されているほどの存在。
元々は動物避難所「バタシー・ドッグス・アンド・キャッツホーム」に住んでいましたが、その優れた “ネズミ捕りスキル” を買われて、「チーフ・マウザー」に抜擢されたのだといいます。
【英政府が任ずる「公務」の内容とは?】
現在12歳だというラリーの主な “公務” は、ゲストに挨拶すること、セキュリティーチェックをすること、そして昼寝の質を向上させるべくアンティーク家具のチェックをすること。
もちろん「チーフ・マウザー」らしく、官邸内の “ネズミ問題” に対する解決策を練ることも、欠かせないお仕事です。
【イギリスでは超人気者】
イギリス政府によると、ラリーがイギリス国民に与えた影響は計り知れなく、ラリーの姿を撮影しようと玄関にキャンプを張った取材班もいたのだとか。また毎日のように贈り物が届くそうで、アイドル並みの人気を誇っているといえましょう。
【ニュースカメラに映り込んで話題に】
最近のラリーというと、BBC News取材チームのカメラにとらえられたことで、またしても話題沸騰中。
ドアの前にじっとたたずみ、扉を開けてもらおうと待ち続けるラリー。その様子に気づいた警官がラリーの代わりにドアをノックしてやったというシーンがバッチリ映っていたようなんです。
取材班はもともと、欧州連合(EU)離脱をめぐる交渉について報道しようとメイ首相を待ち構えていたのですが……。肝心のメイ首相は現れず、代わりに姿を見せたのがラリー。ひょっとすると、こうして自ら矢面に立つのも、官邸猫としての “公務” なのかもしれませんねぇ。
【あとはハリウッド進出を待つばかり!?】
ちなみにラリーはツイッターアカウントを開設しているのですが、この件が世界から注目を浴びている点に
「我が名声は大西洋を飛び越えた。アメリカ・ハリウッドから声がかかるのは時間の問題だな」
とツイートしているんです。そもそもツイッターのフォロワー数が21万2000を超えるほど大人気のラリーですので、いつ本当にハリウッドに進出してもおかしくないかも!?
参照元:GOV.UK、Twitter @Number10cat、Twitter @BBCPolitics
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼ツイッターは「ラリーさん自らつぶやく」スタイルです
While #Bodyguard was fun to watch, just remember it can’t happen in real life; not with me keeping an eye on things pic.twitter.com/euWdp5YDb6
— Larry the Cat (@Number10cat) September 23, 2018
Lots of people asking me if I’m going to quit. Easy to answer: No.
My country needs more, now more than ever, so I’m going nowhere.
Now it’s your turn, Gove… pic.twitter.com/h7HanBSIMV— Larry the Cat (@Number10cat) November 16, 2018
▼海を越えてニュースになりました
My fame has crossed the Atlantic; only a matter of time until Hollywood comes calling…pic.twitter.com/oWEn6UTrtz
— Larry the Cat (@Number10cat) November 21, 2018
▼演説だってしちゃうよ(EU離脱国務長官を首相から任命されたけど、3秒考えた結果辞退したって言ってます)
“The Prime Minister offered me the position of Secretary of State for Exiting the European Union. After careful consideration for three seconds, I have declined the offer” pic.twitter.com/M572yFLQhN
— Larry the Cat (@Number10cat) November 15, 2018
コメントをどうぞ