先日起きた台風19号によって、深刻な被害に見舞われた長野県。名産品でもあるリンゴの多くが、収穫を前に傷つき、落ちて、売り物にならなくなってしまいました。

ふじという品種に至っては、なんと9割(!)もの被害があったそう。

こうしたリンゴをシードルにするプロジェクトが、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」に登場しています。

【震災後、福島から長野に移住したものの…】

今回のプロジェクトを立ち上げたのは、果樹園を営みながらシードルも生産しているグリーンスタイル。

元々は福島県・伊達市で果樹園を切り盛りしていましたが、東日本大震災の時に起こった原発事故を機に長野県の伊那市に移住。新たな気持ちでフルーツ文化を発信していたところに、今回の台風被害に遭ったということです。

今まで経験したことのないような風が吹いた結果、傷ついてしまったリンゴ。廃棄しようか迷った末、シードルにすることを決意したそう。

【3種類のリンゴを使っているよ】

グリーンスタイルはシードルを作り始めて今年で9年目になります。

甘味と酸味のバランスが絶妙な「ふじ」、香り高く心地よい酸味が魅力の「紅玉」、独特の酸味と渋みを持つ「グラニースミス」という3種類のリンゴを材料にしていて、今回の “傷リンゴシードル” にも同じ品種が使われているみたい。ワインのようになんでも合う本格的なハードシードルを目指しているそうですよ。

【めちゃくちゃ人気のプロジェクト!】

プロジェクトは大人気ですでに目標金額を達成。安価なコースはすでに売り切れていますが、果物などがセットになった1万円のコースからなら支援できます。

集まった支援金は、今回の台風の被害で折れたり枯れたりしたリンゴの樹を、新しく植えるのに役立てられるそう。

再出発のための運転資金になるようなので、 “買って応援” してみてはいかがでしょうか。

参照元:CAMPFIRE
執筆:田端あんじ (c)Pouch

▼シードルを作る様子