2019年12月10日にフジテレビ系で放送された『まだ結婚できない男』最終回。

桑野(阿部寛さん)は、故郷の長野県に帰ることになったまどか(吉田羊さん)を引き留めるべく、「あなたがいないとつまらない、寂しくなる」と告げるのですが……。

その直後「今のはリハーサル、本番をやりましょう」などと言い放ち、まどかを憤慨させたのでした。いやこの「上げてから下げる」オチ、前作の夏美先生とほぼおんなじなんですけども~!?

【おっ、金田が出演してるぞ!】

まどかを引き留めるシーンだけでなく、最終回はいつにも増して小ネタが満載。

前作のキーパーソンだった “金田” が出てきたり、前作のラスト “2匹の金魚が泳ぐシーン” をバナナ2房に置き換えたりと、ファンとしては胸アツな展開でした。

結局、桑野とまどかが付き合ったのかどうかは分からないなままドラマは幕を閉じましたが、ふたりで映画に行くなど確実に “ステップアップ” しているので、このまま仲良くしていてほしいものですね♪

【姪っ子ちゃんの発言がよかった】

ところで……個人的に、最終回でもっとも印象に残ったのは、桑野の姪・ゆみ(平祐奈さん)の発言です。

ゆみはイマドキの大学生ですが、世の中をシニカルな目線で見ているところが桑野にそっくり。

いっぽう “しっかり者” で、家が裕福にもかかわらず、留学資金をためるためにメイド喫茶でアルバイトした経験もあるんです。

【現代的な価値観の持ち主のゆみ】

家族で外食中、留学して何がしたいのか祖母(草笛光子さん)に問われたゆみは、

「私、自分でお金を稼げる人間になりたいの」

と一言。そんなゆみに対して両親は「医者と結婚して家を継げばお金には困らない」と話すのですが、ゆみは

「なんで私が男と結婚する前提で話すの? 女性を好きになるかもしれないじゃない」
「たとえばの話よ、可能性は無限大にあるってこと」

と返すんですよね~。この価値観、多様性が叫ばれる今の時代に非常に合っていて、胸に響きました。

【ゆみのスピンオフ作ってほしいな!】

どんな人を好きになるのかも、結婚するかしないかも、人それぞれ。その人自身にとっていちばん幸せだと思える選択をすればいいのだと、ゆみが、そして桑野が、教えてくれた気がします。

ゆみがどんな未来を選んでいくのかが楽しみなので、いつかスピンオフも製作してくださ~い!

参照元:カンテレTwitter @kekkon_ktv
執筆:田端あんじ (c)Pouch