【イメコン連載:私がイモムシから蝶になるまで】

服選びが楽しくなってきた梶本さん。さらなるイメコン沼へと足を踏み入れていきますが、予想外の落とし穴が……!

パーソナルカラー診断後、多少似合うものとは外れたカラーでも活用次第で、自分の印象を変えられることを学んだ私。

さらに、イメージコンサルティングにはパーソナルカラー診断以外にも「骨格診断」や、「顔タイプ診断」などもあることを知る。

すっかりイメコン沼にハマった私は「もっと素敵になれるのでは?」と受診を決意したのだが……。

【顔タイプ診断と骨格診断でさらに美を追究する】

イメージコンサルティングには色々な種類がある。

私が受けたパーソナルカラー診断は「骨格診断」や「顔タイプ診断」と組み合わせることで、より自分にマッチしたものを選べると言われている。ざっくり説明すると……

<骨格診断>

身体のラインや質感、筋肉・脂肪の付き方、関節の大きさなどの特徴から、スタイルが綺麗に見える着こなしを導き出す

<顔タイプ診断>

目や口などのパーツの大きさ、位置、形や顔の形状などの顔の特徴によって、似合うファッションのテイストを導き出す

という感じである。

丈や素材感などが自分の体型の長所を強調し、短所をカバーするものだったり、顔のタイプと服の系統がマッチしていれば、より自分を魅力的に見せることができるのだ!

perfumeはのっち・かしゆか・あーちゃんがそれぞれ最高だが、3人そろってパフォーマンスしてるときが一番素敵、みたいなことである。

だからイメコンにハマった人の多くはパーソナルカラー診断・骨格診断・顔タイプ診断の3つを受ける人が多い。

私もご多分に漏れず顔タイプ診断と骨格診断を受けることにした。

【当日の診断】

まず、事前にファッションに関する悩みやなりたいイメージなどを含むアンケートにメールで答える。

当日は持ち物として

①好きな系統の雑誌
②自分の顔写真
③筆記用具
④ワードローブから上手く着こなせない服2〜3着

を持参し、体系がわかりやすい服装かつ化粧はなるべくせずすっぴんに近い状態で行く。

到着後、顔と全身の写真を撮ってもらい、アナリストさんの特製スケールをその写真にあてはめていく。

始めに顔タイプ診断からスタート。

私が受けた顔タイプ診断は大人顔か子供顔か、直線顔か曲線顔かという2つの軸で4分割され、どの要素がどれくらいあるかで以下のように8つの分類に分けられる。

私は大人顔の直線傾向。つり目がちで鼻が高め、曲線の要素が少なくシャープな印象。

要するにどクールやんけ。わかってましたよ。わかってましたけどね。改めて言われるとね、うん。


そんな釈然としない私の表情をおもんばかってかアナリストさんがフォローしてくれる。

「クールが一番近いですが、次点でエレガントあたりが来るでしょう。
クールカジュアル、フレッシュに寄せるのも合わせ方次第ではありですよ。
顔タイプに合わせるのであればハリのあって固めの素材がお似合いになります」

なるほど、クール一辺倒で考えると選択が狭まってしまいそうだけど、近い属性に寄せれば表現の幅も広がるし違和感なくオシャレを楽しめるというわけだ。

……と、ここまでは順調だった。

【骨格診断が予想と違った】

続いて骨格診断。

私が受けた骨格診断は首の長さや鎖骨の目立ち方、肩の形や太ももの張りなど、各部位の特徴を総合的にみて、ストレート、ナチュラル、ウェーブの3種類に分かれる。

私は身体の厚みがある(と自分では思っていた)ことや肌の質感に弾力があることからストレートだと予想していた。

しかし、先生のチェックによると太ももの張りが強く、二の腕などを触ったとき柔らかい、上半身は痩せているが下半身の肉づきが良い下重心。

そうした要素から私は骨格ウェーブと診断されたのだ!

ウェーブは腰回りがカバーできるAラインスカートや上重心に見えるオフショルダーのトップスなどが得意とされているが、どれもいままで意識的に避けてきたアイテムばかりである。

こういう自己診断による誤診って、結構命取りだよな……。

かつて、思い込みから似合わない色ばかり着ていて、パーソナルカラー診断を受けてから圧倒的に垢抜けた私は実感した。

だが、それと同時に違和感も感じる。

【骨格と顔タイプの喧嘩勃発】

ここで診断結果の情報を整理してみる。

①顔タイプ:クール

とにかく直線を意識。襟は縦長、パンツはフィットして裾がすぼまっていると○。固めでハリがある物が得意。

②骨格:ウェーブ

上半身はフィットしていて下半身は広がりのあるもので腰やももをフォローすると○。シフォンやベロアなど柔らかい素材が得意。

おわかりいただけただろうか。この中で、矛盾している点がある。もう一度見ていただこう。

顔タイプ診断だと「パンツはフィットして裾がすぼまっていると○。固めでハリがある物が得意」とある。

いっぽう、骨格診断では「下半身は広がりのあるもので腰やももをフォローすると○。柔らかい素材が得意」と書かれているのだ。

顔タイプと骨格の相性が正反対だったのである!! キャーッ!

本当にあった怖いイメコン話!子供たちも思わず稲垣吾郎にしがみつくレベルである。

【再びファッションが迷宮入りしそうに…】

「顔タイプクール」で調べれば天海祐希がすっきりとしたパンツをアンクル丈でスマートに着こなしており、「骨格ウェーブ」で調べると田中みな実がGRLのニットワンピースで曲線美を強調しつつ愛らしく着こなしている。

完全に相反する2つの要素が私の中で戦っている。

まるで玄武 vs 朱雀、猪木 vs ブッチャー、MAX vs SPEED。

顔タイプもパーソナルカラーもクールなので、クールに寄せるならタイトスカートやパンツとの付き合い方が大事になる。

しかし骨格ウェーブに合わせるならふわっとしたスカートで下半身をカバーしたほうがいいわけで……。

一体どうすれば!?

私は内心ショックだった。ようやくつかみかけていた自分に似合う「クール路線」というオシャレの切り札が骨格によって阻まれてしまうなんて!

次回、「下半身太りでも顔クールってどうにかなります?」「みんなそれぞれ自分の属性との付き合い方に悩みながらもオシャレを研究している」など、イメコン苦悩あるある満載でお届けする予定!乞うご期待!

執筆・撮影:梶本時代 (c)Pouch

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