保温・保冷にすぐれたステンレスボトルを主力商品としているタイガー魔法瓶株式会社

最近SNSで話題となっていたのが、「NO・紛争鉱物」「NO・フッ素コート」「NO・丸投げ生産」「NO・プラスチックごみ」という「タイガー真空断熱ボトルの4つの約束」です。

はて、紛争鉱物とはいったい……? これが調べてみたところ、世界平和を考えるうえでとっても大切なワードだったんです。

【紛争鉱物でできた製品は何が問題?】

紛争鉱物とは、紛争地域で採掘された鉱物資源のことを指すのだそう。

世界各地の紛争地域では、政府と対立する武装勢力が住民を強制的に労働させ、採掘した鉱物を資金源にしていることも多いといいます。

つまり、私たちが紛争鉱物でできた商品を購入すると、そこから得た資金で武装勢力は新たな武器を購入し、結果、人権侵害がはびこったままになるという悪循環に力を貸してしまっているのです。

タイガー魔法瓶では、使用する材料や部品に含まれる鉱物資源が、社会的な影響を及ぼしていないか、サプライチェーン(製品が消費者の手元に届くまでの流れ全体)で確認を行っているそう。

そのうえで、「疑いのある鉱物に関しましては一切使用しておりません」と明言しています。

【環境に配慮した製品づくり】

このほか、「NO・フッ素コート」については、環境に負荷のかかるフッ素コートは全ステンレスボトルに使用せず、同等レベルの防染を別の技術で取り入れているとしています。

「NO・丸投げ生産」というのは、品質を守るために年間800万本にのぼるすべてのステンレスボトルを、コストがかかるとしても自社工場で生産していることを意味しているそう。

「NO・プラスチックごみ」は、タイガーのステンレスボトルがマイボトルとして使われることで、国内で年間約252億本消費されているというペットボトルの削減に貢献しているといいます。

【環境や社会によい商品を選ぶことの大切さ】

このように倫理、社会、環境に配慮した材料で製造されていることが明かされていると、消費者としては安心して購入することができますね。

我が家の話ですが、子どもたちが毎日学校に水筒を持っていく中で何度か買い替えていますが、消耗品であるゆえに、これまで水筒は値段重視で選んでいました。

けれど、紛争鉱物などの話を知って、消費者が商品を選ぶことの大切さを考えさせられました。

これらはタイガーの公式サイトにさらに詳しく掲載されていますので、興味を持った方はぜひご覧になってみてください。

参照元:TIGER[1][2]、YouTube
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼タイガー真空断熱ボトル「4つの約束」篇