Hola! 海外で暮らす私・香月実穂が現地で感じた「日本ではありえないこと」や「驚くこと」を紹介するよ!

いよいよクリスマスが週末に迫ってきましたね。ヨーロッパ全体でクリスマスは大盛り上がり! と思いきや、私の住むスペインはクリスマスが最高潮になるのは1月6日だと言うんです……。

いったいどういうことなのか、今回はスペインのクリスマス事情や、この季節限定のスイーツ「ロスコン」をレポします♪

【スペインのクリスマス本番は1月?】

マドリードでは11月下旬ごろから各所でクリスマスマーケットが開催されます。おすすめは市内にある「マヨール広場(Plaza Mayor de Madrid)」。歴史的な建物に囲まれていて雰囲気は抜群ですよ♪

実は、スペインでは1月6日もクリスマスのようにお祝いする家庭が多いんです。

この日はキリストの生誕をお祝いする祝日で、良い子にはキリストにプレゼントを持って現れたとされる「東方の三博士(Tres Reyes Magos)」からプレゼントがもらえるんですよ!

【スペインのクリスマスの定番3選】

ここからは、スペインであるあるの定番クリスマスをご紹介します!

■その1:家族との時間

クリスマスは家族と過ごす人が多数派。もし近くに家族が住んでいない場合は、友だちの家族ディナーに参加する人もいるんだとか。恋人より家族と過ごすクリスマスなんですね。

その2:年末の宝くじ

年末の目玉イベントである「クリスマスの宝くじ(Lotería de Navidad)」。なんと1枚20ユーロ(約2900円)もするんです。(高~っ!!) この宝くじを求めてマドリード版・銀座チャンスセンター「ドーニャ・マノリータ(Doña Manolita)」には連日多くの人が並ぶのもクリスマス時期の定番です。

ちなみに、学校やサッカーチームなどが販売するクリスマスの宝くじは、だいたいが1枚5ユーロ(約725円)。その内の1ユーロがその宝くじを販売した団体に寄付されます。近しい人に頼まれるとつい買っちゃうんですよね……。

その3:スペインのクリスマス定番スイーツ「ロスコン」

最後は多くのスペイン人が愛する、クリスマス時期限定のリース状の甘いパン「ロスコン・デ・レジェス(Roscón de Reyes)」(通称:ロスコン)。中には「人形」か「豆」が入っているのですが、

「人形」が当たったら→幸運が訪れる
「豆」が当たったら→ロスコン代を支払う

という、面白い伝統があるんです。

【ロスコンを実食!】

ロスコンはブリオッシュもしくは甘いパンのベースに、生クリーム、チョコレートクリームなどが挟まれているだけのシンプルなものです。今回はスーパーマーケット「リドル(Lidl)」で6ユーロ(約870円)のロスコンを購入してみましたっ!

ケーキの直径は25㎝と大きめで、人形が当たった人がもらえる紙製の王冠入りです。砂糖漬けのさくらんぼやオレンジなどのフルーツがトッピングされています。

さっそく食べようとナイフを入れたら……固すぎて切れない!?

なんと、取り分けた私の分に「人形」が入っているミラクルが起きました(笑)。っていうか、人形がクリームに埋まって登場するの、シュールだな!

\やぁ!/

甘さ控えめな生クリームは、砂糖漬けのフルーツと食べるとちょうど良いあんばい。パンの部分はコッペパンのように軽いので、スペインでたびたび胃もたれを起こす私でもペロッと食べられるスイーツでした!

ケーキ屋さんによっては1ピースごとに提供しているところもあるので、12月にスペインに行く際にはぜひ食べてみて下さいね♡

※スペインのクリスマスは諸説あります。
※1ユーロ:145円(2022年12月18日現在)

撮影・執筆:香月実穂
Photo:(c)Pouch