子どもは好奇心のかたまり。「なぜ?」「どうして?」といった疑問も、臆することなく問いかけてきます。
現在発売中の小中高生向け『世界が広がる学問図鑑』には、日常のなかで浮かんだ疑問、興味や関心がギュッと詰まっています。
物事をさらに深掘りするための208の学問分野を解説しており “知の探究” をするにはもってこい。進路に悩む子どもたちの道しるべにもなるかもしれません。
【どんな本?】
学問の世界まるごとを網羅した『世界が広がる学問図鑑』(監修:宮野公樹 Gakken / 5940円)。
「地球には何種類の生き物がいるの?」「ネットの買い物でお金はどうやって支払われてるの?」「そもそも色って何?」「お金ってどうやって生まれたの?」「食べ物は昔と比べてどう変わってきたの?」
そんな身のまわりの「気になる」がどんな「学問」と繋がっているのか、豊富なイラストとエピソードでわかりやすく解説しています。
【学びが楽しくなりそう!】
たとえば「生きもの」という分野のページには、疑問と関連するイラストがいっぱい。
絵本を見るような感覚で、自分が気になる疑問を選び、どんどん学んでいく。学習しようと意気込むのではなく、ふと心に抱いた「なぜ?」がきっかけとなるので、学ぶことがより楽しく感じられそう!
勉強が苦手、イヤと感じている子にこそ、手に取ってほしい1冊といえるかもしれません。
【進路に悩んでいる子にも◎】
また、子どもたちに職業を紹介するキャリア教育本はたくさんありますが、今後生きていくにあたって「何を学ぶべきか」を示す本は、まだそう多くはありません。
子どもが「お金に興味がある」と言ったのなら、大人は「お金なら経済学ね」と探求の幅を狭めてしまいがち。しかしこの図鑑では、お金にまつわる項目だけで12もの学問が紹介されているのです。
この図鑑は、子どもの興味や関心を学問分野に結び付ける1冊でもあり、学問をきっかけに今後の進路が見つかる可能性も秘めています。
さらには、質問に「Yes」「No」で答えていくと自分にぴったりの学問がわかる「学問診断」や、様々な業界で活躍する「先輩たちの声」も収録。豊富な選択肢の中から、自分に合う学問に辿り着くお手伝いをしてくれることでしょう。
【大人も読みたくなります】
『世界が広がる学問図鑑』を監修した宮野さんは、本書を発売するにあたり
「はっきりいってこの図鑑は不完全です。気になるところをたどったその先は、200文字程度の文章があるのみ。それを読んだだけでは『なるほどわかった!』とはならないでしょう。むしろ、その説明文は問いかけのかたちで終わっており、その先は、読み手自身で考えてみたり、調べてみたりして自分なりの解答を考えるようデザインされています」
とコメントしています。
学びが楽しくなりそうな、学びの「入口」になりうる1冊。プレゼントはもちろん、大人が読んでも面白そうですね!
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