我々は怪物にも、英雄にもなれる。親子の愛とアクションがさく裂する韓国ドラマ『ムービング』は1度観始めたら最後【カウチポテトのお供】

我々は、怪物にも、英雄にもなれるーーー。

印象的なキャッチコピーに引き込まれる、韓国発の人気ウェブトゥーン漫画『Moving-ムービング-』。

同名実写化ドラマは、2023年におけるナンバーワン韓国ドラマとの呼び声も高く、先日開催された「アジアコンテンツ＆グローバルOTTアワード」では最多6冠を受賞する快挙を成し遂げました。

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、ディズニープラススターの韓国ドラマ『ムービング』を観て、カウチポテトになっちゃお〜！

とんかつ屋を営む母と暮らす男子高校生・ボンソク。

ごく普通の若者に見えるけれど、足におもり（ウェイト）をつけていたり、カバンをわざと重くしていたり、かけ布団をベッドに固定したりと、彼の日常はちょっぴり変なんです。

このちょっぴり違和感を覚える不可解な行動は、彼が持つ宙に浮かぶ特殊能力のせい。外出先や睡眠中に体が浮いてしまわないための工夫だったのです。

そんなボンソクの毎日は、美しい転校生・ヒスに出会ったことで一変。しかし、ヒスも特殊能力の持ち主だということが判明して……!?

物語の軸となるのは、特殊能力を持つ3組の親子。子どもの物語と親の物語が交錯しながらひとつになってゆく展開で、

前半は、子どもたちが織りなす、ほんのり甘酸っぱい青春ドラマ。中盤では、国家のスパイとして暗躍した親たちの過去を、後半では特殊能力を駆使した壮絶なバトルが勃発するーーー。

などと、彼らと彼らを狙う者たちとの因縁を、過去と現在が行き来する絶妙な構成で3つの章に分けて描きます。

また、さまざまな伏線が張りめぐらされているところも魅力のひとつ。

セリフや演出の意味が鮮やかに回収される瞬間、きっと鳥肌が立つことでしょう。ぜひ考察しながら鑑賞を楽しんでほしいです。

本作最大の見どころともいえるのが、後半で描かれる頂上決戦。

能力者たちは、親たちがかつて所属していた国家安全企画部や謎の組織などに追われる羽目に。宙に浮く力、治癒力、怪力といった独自の能力を駆使して戦うのです。

銃をぶっ放し、建物をぶっ壊し、どちらかが息絶えるまで繰り返されるガチンコ勝負。

あまりの出来事、迫力、スケールに、息をするのも忘れてしまうほどでした……！

青春学園もの、ロマンス、アクション、サスペンス、SFなど、ありとあらゆるジャンルが詰まっている本作。

その中でもヒューマンドラマパートは一級品！　親世代が子どもたちのために責任を取ろうとする描写、親子の愛と絆の深さに、何度でも泣かされてしまいます。

ボンソクが慕っているバスの運転手・ギドの物語など、ひとりひとりのストーリーがしっかりと描かれているところも必見。それぞれが抱える地獄も見え、感情移入せずにはいられません！

本作は、1話あたり約40〜60分、全20話で構成されています。

ちょっと長いな……と思った、そこのあなた。1度観始めたら最後、どんどん引き込まれ、あっという間に完走していることでしょう。

また本作には、魅力的な登場人物がたくさん登場します。

私の推しは、本作のために30キロも増量した（！）ボンソク役のイ・ジョンハさん。子どものように愛くるしい彼の笑顔を見るたび、心が浄化されてゆく……。

皆さんも、ぜひ推しメンを見つけて楽しんでください！

『ムービング』（原題：무빙）
ディズニープラススターで全話独占配信中

※カウチポテトとは：ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

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